タト部記憶

チラシの裏

2023今年の十曲

今年もよくアニメを見た。そんなわけでよくアニソンも聞いた。今年もアニソン十曲をウンウン唸りながら選んだ。

まあ~~~今年は本当にアニソンが多かった。で,ここ数年毎年言ってることだが,本当~~~~にいわゆるアニソンアーティストの曲が減った。声優歌唱・キャラ名義歌唱もかなり割合としては減ったんじゃなかろうか。毎クール5分の1くらいは知らないアーティストの曲が聞けるし,本当にアニソンシーンは多様化したなと感じる。

そうは言っても僕は声優ソングやキャラソンが昔からどうしても好きなので,好きな曲はどうしてもそういうのが多くなっちゃう…でも昔より格段にアニソンっぽいアニソンばかりが声優に回ってくるみたいなのなくなった気がする。時代は流れるもんだ。

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例年通りspotifyのリストを以下に公開しておく。

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1. Dystopia

歌:Sizuk feat.AYAME (from AliA)

作詞/作曲/編曲:藤林聖子俊龍/神田ジョン

作品:『冰剣の魔術師が世界を統べる』OP

短評:慣れ親しんだ俊龍サウンドと王道アニソン構成。一音目が激強の歌いだしでもう気持ち良い。本編は全然こんなクールなカッコよさじゃないんだけど,曲のイメージだけでそんな雰囲気を出せていたし,アニメにおけるテーマ曲のチカラを改めて思い知らされる。ボーカルの力強さ。AメロBメロがわりと主人公の生い立ちを解像度高く謳っていてその点も良かった。本編中ではイントロをアバンに被せたりして使われ方だけでも面白かったという点も特筆しておきたい

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2. Never Fear

歌:阿部真央

作詞・作曲/編曲:阿部真央/ESME MORI・和田建一郎

作品:『人間不信の冒険者たちが世界を救うようです』ED

短評:言葉尻をタ・タ・タと繰り返してリズムを取るのが小気味よく,そのままサビに突入するのがとにかく気持ちよかった。歌い方も気だるげ?ダウナー?な感じからサビで盛り上げてくるのが好き。他人に対して怖れを抱いたニックたちが心のどこかで他人との繋がりを求める様をAメロBメロで,仲間に心を開いていく過程をサビで歌っていて歌詞も非常に作品に馴染んでいた。簡素な絵柄と塗りやディフォルメしたフェルト細工を使った独特な映像も良かった。

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3. ラプス

歌:Homecomings

作詞/作曲/編曲:Yuki Fukutomi/Ayaka Tatamino/Homecomings

作品:『君は放課後インソムニア』ED

短評:本編の余韻からこのメロウな(こういう表現で合ってる?)イントロが流れてくるので毎週絶頂していた。ボーカルもこれまためちゃくちゃ優しく聞かせるもので,作品の舞台でありそして放送時間帯でもある深夜の情感にぴったり。言葉尻を伸ばしながらつらつらと流れていく,駆け抜けていくような,しかし情感に訴えかけすぎるわけでもない曲調に,決して過度に美化されたフィクションという訳ではないリアルな青春の一瞬が垣間見えた。曲全体で作品の雰囲気を想起させるテーマ曲。映像は原作扉絵の曲伊咲フェチカット満載でこれも含めて良かった。

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4. ココロネ

歌:Kitri

作詞/作曲/編曲:Mona・Hina/Mona/Shohei AMIMORI

作品:『事情を知らない転校生がグイグイくる。』ED

短評:ぼやっとしたフィルター?が徐々に鮮明になっていく歌いだしでググッと楽曲の世界に引き込まれる。これだけで正直今年指折りの名曲の風格。AメロBメロのトラックがオシャレすぎる。多様な音の中で彷徨うようなBメロが「きっと誰も知らないその笑顔 見つけてしまったから」すーっと静まってサビに入るの絶頂。低めの声色のボーカルで一貫してるのに「代わる代わる」「巡る巡る」「揺れる揺れる」と繰り返しに転調を織り交ぜながらテンションが上っていくサビがめちゃくちゃ気持ち良い……。音数を減らしていって現実に引き戻される終わり方も好き。映像も現実から幻想的な夢の世界へ,最後に現実に戻るという構成を取っており,楽曲の世界観にぴったり合ったMVとなっていて素晴らしかった。

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5. JUMP IN

歌:めぐみん(高橋李依)、ゆんゆん(豊崎愛生)

作詞・作曲/編曲:YeYe/TiMT

作品:『この素晴らしい世界に爆焔を!』ED

短評:溌溂なめぐみんから出てくるダウナーな歌い方のギャップに衝撃を受けた。とにかくこの歌い方が良い。ふにゃふにゃな声で溶けるように歌い上げていくのが本編を受けての癒やしのEDという立ち位置にぴったりだったと思う。ボーカルに隠れて意識が向かながちだが,トラックもチルな感じで?耳に心地良かった。コミカルな絵柄と動作の繰り返しの映像も肩の力が抜ける感じで楽しめた。

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6. 奇縁ロマンス

歌:ナナヲアカリ

作詞・作曲/編曲:和ぬか/100回嘔吐

作品:『江戸前エルフ』OP

短評:ナナヲアカリのアニタイで一番好きかもしれない(次点ワンルームシュガーライフ)。和だけどロックでもないアニソン,存在するんだ…という衝撃。歌いだしをもう一回持ってくるサビは一発で耳に残るメロディになっていて,今春はずっとこれを口ずさんでしまっていた。TV版だとアウトロのスキャットを成長する小糸と変わらないエルダを並んで歩ませることでこの有限な日常の尊さを示唆する感じにもとれて素晴らしい。和で日常系の作品にこのゆったりとした曲調を用意できるのとても正しい。

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7. 詩超絆

歌:MyGO!!!!!

作詞/作曲・編曲:藤原優樹(SUPA LOVE)/横地健太(SUPA LOVE)

作品:『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』INS

短評:バラバラになったバンドがボーカルの心からの呼びかけによって一人また一人と再集結し一つの曲を奏でるに至る,という本編中のストーリーを見事に形にした曲。拍に縛られないポエトリーリーディングに徐々にクソカッコいいリードギター等々が加わりより叙情的なロックになっていくという構成が脳をグラグラ揺らしてきた。心動かす楽曲に心からの言葉は必要なんだけど,言葉の力を何倍にもする力が音楽にあるのだと改めて思わされた。第10話のライブシーンは映像も本当に良くて『この音とまれ!』の「天泣」ぶりに久々にアニメ見て泣いた。今でも泣ける。

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8. プライベート・ルーム

歌:田所あずさ

作詞/作曲・編曲:大木貢祐/神田ジョン

作品:『もののがたり』ED2

短評:幻想的な歌いだしに独特な譜割りでAメロでグイグイ引き込まれる。が,一番好きなのはBメロサビ前。ボーカルの歌唱力・声の震えまで含めた表現力を最小限のサウンドで聞かせて,静かな自室に一人きりの夜の情感を鮮やかに伝えてきていた。同じ座組で歌っていた「ドラム式探査機」(『神達に拾われた男2』ED)もすごく大人な雰囲気で好きだったが,本曲で一層田所あずささんの音楽めっちゃ良いやん!となった感覚があり,来年こそはぜひライブで生歌を聞きたい曲。言葉選びもフロウもオシャレなサビは今年一番アニメ見ながら熱唱してしまったとこだと思う。

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9. スクラップアート

歌:水瀬いのり

作詞・作曲・編曲:栁舘周平

作品:『デッドマウント・デスプレイ』OP2

短評:鳴ってる音も,ボーカルも,めちゃくちゃに複雑で難しいことしてそう!!!でもカッコいい!!!となるかなり珍しいアニソン。これ歌いこなせるのめちゃくちゃ水瀬いのりさんすげえ…とただただ圧倒される。曲調を変えながらだんだん音が増えるAメロBメロもむちゃくちゃ盛り上がるのに後半がっつりメロディ聞かせるサビも好きだが,一番好きなのは落ちサビ。「どうしてここにいるの?」を変奏しながら(オタクの言を借りれば「スクラップからの再利用」)感動的な終わり方にしていて,一曲の中に世界が作り込まれていることを感じさせられた。

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10. 01

歌:女王蜂

作詞・作曲/編曲:薔薇園アヴ/女王蜂・塚田耕司

作品:『アンデッドアンラック』OP1

短評:女王蜂のアニタイは今まで何度も聞いてきたが,一番アニソンっぽいのが来た気がする。韻を踏んで畳み掛けながらアヴちゃんの力強い歌声を聞かせてからのタイトルロゴとともにカッコいい間奏気持ち良すぎる。「忘れちゃえ何もかも」からサビの入りまでの流れ変わる感覚がクソ高まる。OP映像見れば見るほど往年のシャフトすぎて大好き。

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選外

2023年1月期

  • アルカンシェル /花たん
  • セルフハグ・ビッグラヴ/ゆいにしお
  • スクワッド!/めいちゃん
  • CHANGEMAKER/Hinano
  • 傷つけど、愛してる。/ツユ

2023年4月期

  • おどる ひかり/Cody・Lee(李)
  • 誰も彼も何処も何も知らない(マル&キルコver.)/マル(CV. 佐藤元)&キルコ(CV. 千本木彩花)

2023年7月期

2023年10月期

  • トドメの一撃/Vaundy
  • Skyline/Nulbarich
  • more than words/羊文学