タト部記憶

チラシの裏

【未完成】2023夏(7月期)・終番レビュー

随時更新。点数未記載は最終話未視聴。感想未記載は完走済でこれから記載予定。

完走本数→55

平均点→

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  1. Fate/strange Fake Whispers of Dawn 7点
    とにかく映像がモリモリモリモリだった。本当に全ての動きが良くてびっくりする。話は…マジで序章で終わって尻切れトンボ感が強かった。デュマは英雄か?とか犬にテイムされて屈辱交尾させられるエルキドゥ…とかいろいろ引っかかるポイントはありつつ,成田良悟っぽい群像劇感はこれから面白くなりそうな感じを出していた。
  2. NieR:Automata Ver1.1a 1点
    ただでさえストーリーが希薄そうなアクションゲームのムービーだけ見せられてるみたいな砂を噛むようなつまらなさなのに,半年延期して4話連続放送とかいう大犯罪でマジで最悪な気分になった。心底時間の無駄だった。しかも続編決定でまたN時間無駄になること確定不愉快。ずっと知らんがなって感じの話をしてる。設定もサイドクエスト的なエピソードも本筋も全てふわっとしていて,一生誰やねんみたいなキャラが何やねんみたいなことしてる。2Bの太ももとパンツを見るゲームだと原作既プレイ者に教えてもらったが,当然そういう要素をアニメで押し出すわけでもなく…。ロボ達が視聴ロボ仕草をしたり自死を選んだりするのはちょっと笑顔になったが,冷静にこういうテーマなら『AIの遺電子』がずっと真摯に向き合えていた。感情は持たないでください それがあってはこの先辛すぎる(視聴ロボの歌)
  3. 夫婦交歓~戻れない夜~ 7点
    僧侶枠には今までなかった夫婦スワッピングものの切り口。どういった見方をしてほしかったのかいまいち伝わってこなかったが,かなりNTRに偏っていてそれも面白かった。キャラクターデザインのエロさも僧侶枠史上屈指の出来で,自分的には過去一楽しめた。
  4. BanG Dream! It's MyGO!!!!! 9点
    アニメ女激重感情アニメという括りにはちょっと収めてはいけない怪作。かなり湿度と粘度と生々しさが高いキャラ設定というか,登場人物全員何かしらのリアリティのある欠陥,嫌味を抱えているのが面白さの土台にあった。上辺だけ仲良くしてるけど最初から昔のバンドのことしか見えてないサイコのそよとか。バンドを目立つための手段としか見てなかったエゴい愛音とか。燈が何してーか全然分かってないけどとりあえず盲信してる歪んだ立希とか。ライブ成功からの「なんで春日影やったの!?」→バンド空中分解というありそうな展開から,引っ込み思案のボーカルの勇気を出した行動と言葉に動かされたメンバーが,打算とか意地悪さとか自分の嫌味を併せ呑んだ上で再結集していく,本当の意味で一緒になる過程が導き出されるのが際立って面白かった。綾奈ゆにこってこんな話も書けるのか!と。ポエトリーリーディング等今までバンドリになかった隙間を埋める方向性の音楽にも大いに楽しませてもらったが,2023年のサンジゲンってこんなにキャラクターの繊細な表情芝居ができるんだ…という驚きも強く感じたアニメだった。
  5. ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ 6点
    初回1時間も使ったにも関わらず,1クール放送してチュートリアルとサイドクエストしかやらなかったので心底驚いた。てっきり確たる目標(錬金術師として一級になるとか世界中を冒険するとか)に向かっていくメインストーリーが存在すると思っていたのだが,拠点の島と隣の島だけの狭い世界で狭い人間関係で終始する6時間,あってもいいのか←いいわけない。最終回でクラウディア父が「子供の遊び」と評したのが全てで,この作品で描かれていたものって結局のところ,故郷でそのまま「大人」になって働き始めてしまえばこの狭い世界を出ることなく一生を終えるだろう少女たちの,「自分に手の届く範囲で楽しめる非日常」の得難い煌めきなのかもしれない。そうであるならば,日常の薄皮一枚向こう側くらいのちょっとした非日常(がっつり命の危険もあったが)でなくてはならないというのは退屈だけど理解しうるかなあ。ま,我はライザの太ももとクラウディアたむの顔と身体とリラさんの乳しか見てなかったんですが…そういう目線で言えば水着修行回とかドレス試着回はかなり良かった。ていうか絶対作ってる方も話そっちのけでそういう目線でしか作ってなかっただろ。しょうもな。
  6. AYAKA 2点
    ジンギくんとの美男子BLも中途半端,一条いばらたむ♡との恋愛も中途半端,伝奇要素も中途半端,世界観も中途半端,全てが中途半端で時間だけが食われたアニメだった。最終回は謎空間で設定全部教えてくれる故人とお喋りして尺半分消化。sajiのEDをアニサマで聞けてフフwってなったこと以外褒める要素がない。あやかい(つまらない,虚無,意味がない)アニメだったね~
  7. Lv1魔王とワンルーム勇者 6点
    ワンルームで魔王とイチャイチャしたり痴女日笠キャラとちんかもしたりするパートはそこそこ目に楽しかった。一方で,マックスの過去や元仲間との因縁が政治的な陰謀に利用されていく…な~んて終盤の山場はまっっったく求めていなかったものなので全然楽しめなかった。いやなかったらなかったで退屈だったとは思うが……勇者パーティの(目立つ目立たないとにかかわらず)再結集だとかシリアスの作り方(積み上げ方?)が至って真摯だったのは評価できる。求めてないけど。
  8. 政宗くんのリベンジR 7点
    1期のちょっと変わった切り口から打って変わって話の核心に近づくにつれどんどん正統派ラブコメラノベに近づいていく2期は話数が進むにつれどんどん面白くなっていった。特に終盤で安達垣愛姫と小岩井吉乃が加速度的に萌え萌えラノベヒロインになっていくのはかなり気持ち良い。過去の因縁を解決しないまま安達垣愛姫と付き合う→棚上げにしていたものと向き合わされる→相手を想うがゆえに別れる→サブヒロインとすったもんだ→お互いが自分の本心に向き合い自分なりに解決する→すっきりさせたうえで全て元サヤに戻る の流れがあまりにもラノベアニメ文法で脳汁ドバドバ。1期のほとんどのエピソードと2期序盤(フランス編)がオミット可能なほど登場人物の関係性変化や感情変化の積み重ねに全く寄与していないから説得力の根拠がほとんど2期の中盤終盤にしかない作品になっていて,全体として別に褒めるところはないな…という惜しさと,あんまり難しい芝居はできないだろうな…という映像の弱さにはどうしてもケチがつく。ここ数年いわゆる「ラブコメラノベ原作アニメ」の完結を見届けることがなかなかなくて,もう今後ネット小説発ではない純粋培養ラブコメラノベアニメを最後まで消費するなんてことはないかもしれない,という諦念含めた貴重な視聴体験をさせてもらった。
  9. もののがたり(第2クール) 8点
    疑念混じりの責務から始まった兵馬とぼたんとの関係性が近づいた1クール目にプラスして,婚礼調度や京都塞眼の個性的なメンバーとの交流によって兵馬の考え方が変わっていく過程を適切な尺を割いて描いていたのが素晴らしかった。中盤終盤は新キャラ雅楽寮・ラスボス唐傘の襲撃という始まって以来のピンチだったが,1クール目+2クール目序盤で積み上げた変化が兵馬の覚醒に説得力を与えていた。本質的には少年漫画の王道をツギハギやってるだけなんだけど,長月ぼたん萌えっ,門守椿萌ええっ,鏡萌えええっ,兵馬萌えええええっ!!!!をたっぷり蓄積した序盤,驚きの過去開示を挟みながら見せ場でバッチリかっこいい戦闘キメる中盤,王道激アツの終盤と全く飽きることなく見続けられた2クール目だった。EDの田所あずさ曲は今期一番好きな曲。正直あまり金かけられていなさそうな映像だったが,ぜひ続編に期待したい……。
  10. おかしな転生 2点
    どこも褒めるところがないアニメだった。似たような導入から始まった『本好きの下剋上』との比較からずっと僕は「この作品は異世界で新しいお菓子を創りたいお話だ(政治的・金銭的地固めとなる悪漢シバきや貴族交流等はその目的を達成するための手段でしかない)」と認識していたために,ずっと実際にやってることの乖離が不可解だった。が,そもそも「異世界で目一杯お菓子を創作して道を極めたい」という話ではなく,最終話みたいに不細工な性悪貴族を顔真っ赤にして悔しがらせるとか辱めるとか,幼女ヒロインを娶るとか,悪漢を一方的に叩きのめすとか,そういったことに主眼が置かれている話だとすればいきなり筋が通る。画面もただキレイなだけで見どころも笑いどころもなく序盤中盤とひたすら虚無になって見ていたが,そうわかってしまうと上品そうに振る舞うスカッとジャパンといった風情で非常に嫌悪感が募る内容だった。この話の内容でこの映像はやはり格にあっていなかったし,構成の瑕疵こそあれアニメ夢見る男子は現実主義者の終始低調だった映像と交換してあげてほしかったな,と思ってしまう。CV本渡楓の婚約者は可愛い。
  11. 夢見る男子は現実主義者 6点
    何から何までチグハグで,お金も力も入っていないアニメ特有の珍妙さが悲しくなる一方でクセになるアニメだった。見れども見れども大筋がわからずそのエピソードが挿入された意図も,なんならそこでされている会話も映像も全てが意味不明な回が続く序盤中盤は本当に頭がおかしくなりそうだった。終盤3話分くらいでようやく夏川の焦りともどかしさとジェラシーから来る素直になりきれない不器用なデレを楽しむアニメであると理解できたが,各エピソードでさじょっちが何をやってどうなったかが中心に据えられすぎていて夏川の心情と態度の変化が本筋になっていたかと言われると到底そうではない。本質を欠いた構成・脚本が全ての元凶だったと言わざるを得ない。chatGPTでももう少し上手く要約できる。もちろん映像も今日お目にかかれないレベルのギリギリだったのだが,パクリだらけのOPを堂々と1クール流しても,男キャラの絵柄グニャグニャでも,美少女の顔面だけは絶対に崩さず,放送も落とさず,萌え萌え画面のまま走りきったのは大いに評価したい。キャストも(新人とは思えないほど)良かった。
  12. 自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 2
    本当に中身が無く,何の感情も湧かないアニメだった。無生物に転生するアニメと言えば『転生したら剣でした』が記憶に新しいが,数パターンの定型文と変身能力だけで異世界人にコミュニケーションを試みる,という出オチでしかない設定で12話分も間が保つわけがなく,体感で三分の一くらいは日本の貧困メシを異世界人に褒めさせるという凡百なろうをなぞる始末。異世界に現代の概念が当然のようにあったり,異世界人が何の迷いもなくペットボトルや缶飲料を開けられたりする設定の適当さからも話で楽しませる気がさらさらないというのが伝わってくるもので,異世界語で喋るAEDでメインキャラを心肺蘇生するという最終回には乾いた笑いが出た。誰かに抱えられて移動する異世界生活を妄想して何が面白いのか全然理解できず,どうしてこの原作が売れたのか不可解だった。心の底から時間を無駄にした悲しみが湧き上がってくるアニメだった。OPのBRADIO曲は名曲。ラッミスとシュイが可愛いのが救い。
  13. 文豪ストレイドッグス(第5シーズン) 7点
    天人五衰の首領の正体,チート武器と異能力を掛け合わせる史上最強キャラ,かつての仲間は次々に敵になり,太宰とフョードルは安楽椅子探偵のごとく監獄の中…と今までにないシチュエーションてんこ盛りでまだまだ引き出しあるやんこの作品!と驚かされた。中盤,世界を巻き込むゾンビ戦争,大指令〈ワンオーダー〉,核ミサイル全艦発射!で急激に話のスケールがデカくなって爆笑だった。でも最終回はきっちり全ての決着がつき,話を畳む勢いだって一級品。敦と芥川の共闘,福澤の因縁としっかりアツいシーンが見られて結構面白かった。が,やはり分割2クールで一つの長編エピソードというのは飽きてくるもので…ずーっとシリアスやってるなこのアニメ~とも思わされ惜しい。
  14. わたしの幸せな結婚 6点
    ストーリーとしてはただただ1クールかけて『深夜の濡れ恋ちゃんねる』みたいな女性版なろうお得意スカッとジャパンを擦ってるだけなのだが,上田麗奈の演技とキネマシトラスのやけに美麗な映像(異能戦闘要素が唯一活きるバトルシーン含めて)でマトモなアニメに見えてくるという魔法がかかったアニメだった。辛い義実家から救い出されて旦那様に愛されて幸せ,だけでいいのにどうして自分を虐めてきた義母や義妹が酷い目に遭う描写が必要なんですかね,というところで,話の本当に描きたかったものの醜さが透けて見えてきてしまう。幼馴染男はあくまで恋愛対象ではなく依存対象でしかなくて,だから想いを告げられそうになったときも今更言っても誰も幸せにならないから…と大人な顔してすげなく振るのも何とも…。清霞(と周囲の温かな優しさを無条件にくれる人間)をageるために周りを貶めるっていうのはやっぱり気持ちよくない。ま,そんな虚無をかき消すくらいには上田麗奈さんの演技が良いのですが。
  15. 悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。 3点
    取り立てるほどの中身がなく,好印象も悪印象も何も生じないまま終わる,ただただ感覚時間が永遠に引き伸ばされ砂を噛むような視聴を強いてくるタイプのアニメだった。悪役令嬢モノのフォーマットではあるものの悪役令嬢設定がストーリーに活きることはなく,ただ周囲のイケメンに愛され,貴族社会の陰謀やらなんやらからのスカッとジャパン展開を擦るだけのいつもの女性向けなろうアニメといった風情。設定にもストーリーにも何も新しさが感じられなかった。他の男性キャラに比べてヴァルCV諏訪部順一に割かれる尺が異様に長かった気がするが作者の趣味かな。顔面は常に高い水準を保っていた気がするが,飛び抜けて良いところがあるかと問われればそうではなかった。月詠みのOP曲だけは良い。
  16. 百姓貴族 9点
    農家ならではの知識や荒川弘の実家の思い出話が全て興味深く,久しぶりに知的好奇心が満たされるアニメだった。荒川弘の父などなどギャグが全部面白いのもすごいのだが,絶妙なテンポとアシスタントのツッコミの小気味よさも素晴らしい。極限まで洗練されたショートアニメの到達点だったなと思う。
  17. シュガーアップル・フェアリーテイル(第2クール) 5点
    飯塚晴子キャラの顔面と東山奈央ED曲だけは最高で,そのために見ていたアニメだった。20話くらいのシャルとのキスシーンの顔面と芝居で大絶叫。でも95%くらいの時間ずっと真顔だった。結局スカッとジャパンとイケメン愛されがやりたいだけのいつもの女性向けなろうでしかないんだなと思わされるエピソードがずっと続いてかなり虚無。シャルとの関係だけに終始すればいいのに他のイケメン男どもに守られる要素は何だったんだろう…と思ってしまう,てっきり『アルテ』のように根本は自らの力で拠って立つような強い女性像を押し出していくアニメだと思っていただけに,予想していたものとの乖離がより広がった2クール目だった。
  18. スプリガン 4点
    ノアの箱舟オーパーツなどが絡んできたり普通の高校生が秘密組織のエージェントだったり設定も会話の雰囲気もめちゃくちゃ面白そうだったのに,加えてIGの整った画面(戦闘シーンはかなりかっこいい)まで揃っていたのに,一切面白いと思うことがなく終わった。2話完結でヒロイン含めて話がコロコロ変わるのもなんとなく没入できない要素だったが…本当に理由がわからないが全然楽しめなかったとしか言いようがない。でも伊瀬茉莉也ヒロインだけは良かった。このアニメが楽しめないのは本当に俺が悪いとしか言いようがないっぽいし,悲しい。
  19. 女体化した僕を騎士様達がねらってます 4点
    これ冷静にアニメじゃないわって確認するだけの時間だった。2クールかけてTSエロ漫画のショタがメス堕ちする過程を描くアニメ,かなり贅沢な時間の使い方で笑う。実際ショタ主人公の懊悩や間男によってイケメン2人への恋愛感情を試されるエピソードなど,丁寧に見せて欲しいところはしっかり丁寧に見せられていて,ただの出オチエロアニメには留まらない真摯さはあった。僧侶枠の4倍の尺を与えられればここまでできるんだな,という学び。
  20. MIX 2nd SEASON ~二度目の夏、空の向こうへ~ 0点
    誇張じゃなく24話分の尺のうち95%くらいはこざかしい尺稼ぎで浪費されてて,本当に本当に視聴すること=時間の無駄,なアニメだった。いよいよ地区大会!って言って始まった癖して,前半1クールは地区大会前の練習試合とか部内戦とかで尺を食い潰しつつほとんど精神面や技能面の変化を描かず,いざ2クール目地区大会に突入したらぜ~~~んぜん1クール目関係無いうっっっすい理由で急に明青が強くなって急に勝ち始める。視聴者を馬鹿にしすぎだろ。んで,散々不要なシーンに尺を割く癖して試合結果はダイジェスト。俺が見てたのって野球アニメじゃなくて三分クッキングだったの?記憶喪失の不審者おじさん(前作キャラ)登場wと投馬にとって唯一の肉親である父の死←全く必要だと思えず,何を意図して挿入されたかわからなかった。青春野球アニメだったら主人公の挫折の原因は青春か野球のどちらかに関連したものにしてほしい。結局2期で生じた大きな変化ってここだけなわけで,本当に描きたかったのがこれ…?となる。あまりにもナンセンス。1期からあったけど更に悪化した要素として,野球の試合やってる時間より大人が夏の真っ昼間から缶ビール飲んで昔を懐かしんだり高校球児たちの青春をTV越しに見て適当なこと言ったりする時間のほうが長い。ターゲット層がこの作品に何を求めているのかあまりにもハッキリわかってしまった二期だった。本当に時間の無駄。一刻も早く打ち切りになってこの悪夢を終わらせて欲しい。
  21. レベル1だけどユニークスキルで最強です 7点
    映像が神達に拾われた男なのはしょうがないとして,話の中身まで神達に拾われた男と同じようなモチベーションで書かれた同じような内容の話を選ぶことはないだろってなるアニメだった。やっぱブラック企業で働く現実世界には存在しない温かで無条件の社会的承認を与えてくれる周りの人々なんだな〜。こんなんばっか流行ってアニメ化する国、マジでそろそろ滅ぶと思う。女の子は可愛い。ヒロインズの造形・声の良さは今期トップクラスで、それが視聴意欲の源になっていたのは間違いない。全く同じこと(褒め)の繰り返しで終わりそうで笑う。アイキャッチの遊び方が達男やリアデイルよりも大胆になってて面白かった。
  22. ライアー・ライアー 5点
    放送前から第一話放送時点がピークで、あとは頭脳バトル(笑)も中途半端、萌え萌え学園ラノベ展開も中途半端、お色気サービスシーンも中途半端、映像はグニャグニャで何一つ褒めるところがないままにダラダラ坂を降るだけのアニメだった。ゲームのルールを理解させる気のないテンポで進めるのは、ハナから本当に描きたいのは頭脳戦じゃなかったんだ、と思うとまあ清々しくはある。第一話時点くらいまでは題名の通り主人公と対戦相手が嘘ハッタリを駆使して裏をかき合う頭脳戦が見られると思っていたのに、蓋を開けたら双方協力者のスーパーハカーがゲームシステムをハッキングしあうのが核心になってしまってて説得力がまるでなかった。文字媒体で読んだら果たして面白いんだろうか…?もちろんそのハッキングによる大逆転を成功させるために読み合いと嘘ハッタリをやっていくわけだけど、最後までそれ頼りっていうのがやはり引っかかるところではあり,そういう意味でいえば決め手がエアコンの制御盤を使ったトリックだった中盤のゲームが一番面白かった。姫路白雪は萌え萌えお嫁さん❤️で良かった。が,よく考えればキャラの造形や内面も結局再生産に過ぎないというか、上回ることがないビジュアルと内面ではあった。前と同じかそれ以下のものだったらそりゃ評価しようがない。この国の古き良きラノベアニメはもう下り坂を下りきってしまったのかもしれない。
  23. ホリミヤ -piece- 6点
    うっすい挿話を0.5~1話完結くらいで見るこの視聴感の軽さが懐かしかった。理科の先生とか親世代の過去エピとか陰キャメガネキャラのエピとか,おそらく1期でオミットされたであろうエピソードがめっちゃ女性向け漫画っぽくて味わい深かった。石浜真史OP最高。堀とレミ萌え。良い意味で印象が何も残らない,という完走が何もかも1期と変わらず,究極の雰囲気アニメといった感じだった。
  24. 魔王学院の不適合者II~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ 2点
    度重なる延期で完全に話題性を失い,エピソード自体のつまらなさも相まってただただ興味ない虚無だった。結局出オチだけのアニメだったってわけで,今更アノス様語録とか賛美歌とかやられてももう飽きたわ~と。ミーシャ・サーシャと延々アホみたいなハーレムやってればまだ面白かったのに,ほとんど空気扱いなのがあまりにも「わかってない」アニメだなあと思った。阿澄佳奈大妖精は最高。これ三期以降もまだやるのか……。
  25. てんぷる 8点
    古き良きエロバカハーレムアニメだった。数曲あったキャラソンEDも全てあの頃(10~15年くらい前)のキャラソンで,ノスタルジーをひたすらに掻き立てられた。サービスシーンの類は本当にシチュエーションの作り方が賢くて,初めてこの手の深夜アニメを見たときの雷に打たれたかのような衝撃を思い出す視聴体験だった。じゃあ懐かしいだけのお色気ギャグだけのアニメだったかというとそうでもなくて,人と人との縁でそれぞれの登場人物の問題を解決していくという筋が一本通った見せ方になっていたのが非常に好印象。出てくるヒロインは全員外見も内面も声も魅力的で,確実に視聴のモチベーションにつながっていた。俺,十何年アニメ見てきて愛美ヒロインも芹澤優ヒロインもこんなに良いと思ったの初めてなんですわ。映像へにょいところまで含めて愛おしいアニメだった。
  26. 黒メイド 6点
  27. ヨハネ 8点
  28. 英雄教室 10点
  29. 無職転生 4点
  30. SYNDUALITY NOIR 5点
    少年が「ノワールに釣り合う」パートナーになる(男になる)ために少しずつ成長していく,という薄ぼんやりした本筋をうっっっすくうっっっすく進めるだけの味がしない1クールだった。当然分割2クール前提の何も締まらない最終回で,せめてテーマくらいは振り返れよ甘えてんな~って顔になってしまう。確かにこの題材ならアンドロイドとバディ組んでロボ操縦する設定は合ってるような気がするけど,それにしてもロボバトル要素に全く魅力がないアニメだった。かっこよくないメカデザインとあまり見どころのない戦闘映像のせいか。ま,エリーとノワールは萌え萌えだからいいんですが…
  31. あやかしトライアングル 7点
  32. 好きな子がめがねを忘れた 8点
    まあ~所謂Twitter漫画系一発ネタ日常アニメという感じなのだが,均質ながらも毎回「(一緒に)見ること」「見えること/見えないこと」あたりをテーマに設定してバラバラのエピソードをまとめたいんだろうな,という方向性で一本筋を通しており,その脚本の妙技は評価したいものがあった。どうしても減点せざるをえない要素として,三重さんの設定の歪さが終盤に行くにつれて居た堪れないレベルになってきていた。「描きたいシチュエーション」が先行した結果ヒロインを過度にアニメ女として記号化しすぎたために,"""歳相応の"""人間としては不自然な言動になってしまうやつ。萌えを踏み越えて,いわゆる「遅れてる」子に見えてしまい,ギャグ展開でも笑ってはいけない気持ちになり,心配が勝ってしまうという始末。そりゃ2人の交流のきっかけづくりは殆どが小村くんから三重さんへの一方的なgiveだから,三重さんを小村くんと対等な存在に置くことはできないんだけど,終盤は本当にあんまりにもあんまりな描かれ方だった。「三重さんは"ゆっくり"だね」ってさあ…。そういう不真面目さがあると,物語のリアリティラインっつーか格を大きく毀損してしまうんだなという気づき。こうなってしまう原因の一つとして,三重さんのモノローグが徹底的に廃されてて小村くんのキモ一人相撲のまま小村くんに対する感情が明らかにされないのがあるなと思う。ヒロインに「都合よく男をドキドキさせる行動」をひたすらさせるというフォーマットにしても,ヒロインの内面描写が足りなすぎると不気味になるんだなあ,という学びを得た視聴だった。NTR示唆要素は結構好きで,三重さんとの交流は今限りのものかもしれない,という恐れが2人の日常の有り難さを裏付けているので,取ってつけたようだけどちゃんと機能していた。話の内容は一旦脇に置くとして,三重あいを演じた若山詩音さんは今年のMVPを取るポテンシャルがあった。 GoHandsの異常髪靡き作画も一見に値する。
  33. フェ~レンザイ -神さまの日常- 5点
    もう中華妖怪モノアニメはお腹いっぱいだってば…となる。ギャグは基本的に笑いどころがわからず虚無。ローカライズが下手な2016年くらいの中華アニメの堂々としたギャグは逆に笑えたんだけどなあ…と思う。万聖街があったために特に真新しさはなくて,一回こっちでウケたジャンルと同じものを延々輸入して擦ろうとするの本当にやめてほしいなと思った。刑天とかはちょっと面白い設定だなと思ったけど,最終的には内田真礼キャラが可愛いなあ,以外に視聴モチベが失せていた。現代中国人の学校事情や年中行事,娯楽などをそこそこ熟れたローカライズにより学べたのはそこそこ面白かった。ハクタク先生の中国古典知識のコーナーもなかなか興味深かったが,情報量の割に全く読ませる気がないのは笑った。
  34. 湖池屋SDGs劇場 サスとテナ シーズン4 4点
    3期のSDGsクイズ大会でも相当ネタ切れでカスって感じなのに視聴者投稿コーナーで2話使って14話編成だったのかなりevilで,若干不快に振れたので減点。鬱病回とかくまモン回とか今までになかった特殊回があったり,うんこ怪獣ダイベン!とか女性差別怪獣とかしょうもない笑わせ方してきたり,なんとか新しい見せ方を模索しようという意思はすごく伝わってきてそこは評価したい。第11話でサスとテナの偽物が過激な活動家として美術館の絵にペンキをかけたり網にかかった魚を逃したり大暴れする回が湖池屋公式Youtubeから消えてて一笑い。
  35. 贄姫と獣の王 6点
  36. 白聖女と黒牧師 10点
  37. アンデッドガール・マーダーファルス 10点 ロンドン編の尺を1話分くらい人狼村編に割けてればもっと良かったのになと思うくらいにはロンドン編が微妙で人狼村編が面白かった,という印象
  38. はたらく魔王さま!! 2nd Season 4点
    魔王の出自も遊佐恵美の家族も佐々木千穂の能力も,アラス・ラムスもアラス・ラムスの妹も遊佐恵美の父親も全ての要素に興味が起きなかった。遊佐恵美との疑似夫婦関係は焦れったくもかなり嬉しい要素で,もっとこの辺の感情を掘り下げつつ行動を起こさせていれば嬉しいアニメになっていたんだけどな。実際にほとんどの尺を費やしたのは超絶面白くないエンテイスラ編だったのですが…。遡れば2期1クール目の農家エピも海の家エピもどれ一つとして面白かったエピソードがなく,1期が面白かったように思えたのは俺の思い出補正だったかな…と思い直した2期だった。幻滅の大きな原因の一つは映像の不安定さで,あまり良い画面とはいえない回がずっと続いていた。3話に1回くらいめっちゃ絵柄に独特の力が入ってたのマジでどういうことだったんだろう。ただし佐々木千穂激萌えED映像だけは本当に価値があるもので,これだけで2点くらいプラス。
  39. スパイ教室 2nd Season 8点
  40. 聖者無双〜サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道〜 1点
    気が狂ったOP映像とまなーかヒナターバで加点要素終わり。物体Xとムキムキ大塚明夫師匠を延々擦り続けるのが本当に悲しい気持ちになるアニメだった。陰キャオタクくん特有の一度ウケたギャグを延々と言い続けるやつ,つまらないというよりただただ見てるこっちが恥ずかしくなってしまう。ストーリーは虚無というほかなく,お得意のギャグを無理やり登場させることの方が目的になっていて,その場限りの行動と結果があるばかりで何かを語るストーリーは一切作れていなかった。どういう方向の話にもっていきたいのかも,ルシエルくんの行動原理すらもまともに描けていないから,最終話でちょっといい感じにまとめる演説したって全て薄っぺら。同じくレベルが上がらないユニークスキルは最終的にたくさんの仲間を得たのに対し聖者無双は結局どこまで行っても一人でダンジョンに潜っているのも輪をかけて悲しかった。かと言って誰が仲間になっても嬉しくないほどに魅力があるキャラクターがいないのだが…。こういう毒にも薬にもならない映像も話も中途半端に出来が悪い誰も見ない話題にしないアニメこそ俺たちの慣れ親しんだ木曜TBSだったんだよな。
  41. 彼女、お借りします(第3期) 7点
  42. いきものさん 6点
  43. AIの遺電子 8点
  44. デキる猫は今日も憂鬱 9点
    福澤幸来CV石川由依で半分くらいもってるアニメだった。福澤幸来の一挙手一投足に癒やされ,諭吉の至れり尽くせりでこんな一人暮らし送ってみてえ~~と呻く,という作品の意図した通りの反応をひたすらしてしまうヒーリングアニメ。こういうの大好きなんですよね。Twitter4コママンガといった感じで山無しオチ無し意味無しなのかというとそんなこともなくて,諭吉の過去エピとかちょっぴり良い感じに肉付けしてくるのも好印象。ただし諭吉というキャラの,人格や文脈といった生の人間とのコミュニケーションの面倒臭さを全て捨象し,飼い主と猫という一方的な力関係の下に(決して反抗せず)都合良く食欲睡眠欲性欲を満たしてくれる記号化された異性である,という点に気持ち悪さを感じたのも事実。性別反対なだけでだいたい同じ構造の『うちの会社の小さい先輩』と同じクールにやってたのは笑う。なろうアニメだったらとも生々しい(汚い)リアルな欲望を綺麗に取り繕って描こうとするところを,主人公をとことんダメ人間として,諭吉をとことん都合の良い装置(理解のある彼くん)として描く正々堂々とした感じは清々しいものがあった。加隈亜衣ボイス同僚OLが素晴らしい。GoHandsの異常に力の入った料理作画も気持ち良い。
  45. EDENS ZERO(第2期) 6点
  46. うちの会社の小さい先輩 9点
    悔しいけど萌えでゴシで満足度激高かった。こういうオフィスもの萌え萌えアニメも増えてきたけど,仕事描写がリアルから程遠いのはまあ誰も求めてないからいいとしても,妙齢の男女を題材にしているとは思えない恋愛模様なのがあまりにも居た堪れなかった。中高生みたいな甘酸っぱい人間関係に周囲の人間(読者)が悶えるって構造を意図してるんだろうけど…。人生で一度も男友達がいたことがない低身長巨乳で猥褻格好頻発する片瀬詩織里,流石にオタクの性器を都合よく満足させるためだけに高度に記号化されたアニメ女すぎるし,言ってしまえば人間からかけ離れた気持ち悪さがあった。安易な萌えとエロに満足させられながらも,そうしている自分自身が精神年齢の発達が小中学生で遅滞してしまったことをひたすらに咎められているような,針のむしろに座らされてる気持ちになる視聴体験だった。
  47. 実は俺、最強でした? 6点 実は俺最強でしたとかいうアニメ,主人公のなろう仕草(適当に悪漢ボコっとくか~みたいな軽薄さで漂白しようとした露悪的なノリとか俺また何かやっちゃいました?みたいなノリとか)が本当にクソだけど妹含めヒロインの可愛さだけは今期一級品だったな どんなにしょうもない露悪的な話のなろう原作であっても,可愛い絵師引いてノベライズされて,それを引き継いで可愛く動かせるスタッフツモって,可愛い声をつけられるキャストつけてもらえれば正視に堪えるものになってしまうのがアニメというものの不思議さだなあと思わされた コードギアスみたいなクソダサスーツ
  48. 闇芝居 第11期 7点
    闇芝居としては今までになかったほどホラーとして「真っ当に怖い」エピソードが多く,闇芝居基準ではきわめて満足度が高かった。『世界の闇図鑑』絵柄(これ普通に怖いんすよね)が多かったのも雰囲気作りを手伝っていたか。ルールを知らずに因習に触れてしまった人が怨霊に祟りコロされる,という昔ながらの闇芝居フォーマットが多かっただけでなく,「タロちゃん」リブートや「柩仰」リスペクトが感じられる回もあり,放送開始から10年を超える御長寿シリーズのファンとしても嬉しい11期だった。
  49. 万聖街(7話・8話) 6点
  50. シルバニアファミリー フレアのゴー・フォー・ドリーム  4点
    続編作るな。アメリカの武器商人みたいなエピソードが面白かった。最終話の最後にセッションしながら今までのエピソード全部振り返りつつ,「こうやってみんなと過ごすことだって私の夢なんだ!」で不覚にも感動してしまった。でも虚無。マジで虚無。
  51. 青のオーケストラ 7点
    秋音律子(CV.加隈亜衣)だけが楽しみかと思いきや,ストーリーがしっかりしていたので登場する割合が少ない後半クールも案外楽しめた。高1には可哀想なほどの(でも現実にありそうなラインの)重荷を背負わされて青野のメンタルが潰れかける展開は見ているのもしんどいくらいで,だからこそ抱えたものを全部言葉にして棚卸しできるようになった青野の精神的成長が感じられる回は2クールの積み重ねを感じてとても感動した。最終2話分は卒業する3年生にかけがえのない人間関係が構築された3年間を語らせることで青野たちがこれからどんどん広げていくであろう新しい世界を予感させるエピソードになっており(青野自身から2クール分の振り返りもあって),作品のテーマをじーんと染み渡らせる良い締め方だった。ただ,心情描写と重ね合わせるためにぺらぺらとクラシックの背景情報を喋らせる野暮ったいところが散見されたのは減点か。佐伯と安済知佳さんのキャラがめちゃ良かった。この枠のNHKアニメで映像も弱めで最初はどうなることかと思ったが,完走した今では2期がかなり楽しみだ。
  52. 七つの魔剣が支配する 3点
  53. 幼女社長R 6点
    しょうもないけど3話に4話笑えるから完走余裕という完走。1期と同じ。小倉唯ボイスの新キャラ登場回に小倉唯からも日高里菜からも聞いたこと無い声出てて笑った。
  54. ななし怪談(第2シーズン)  7点
  55. ハートカクテルカラフル 夏 5点
  56. ユーチャーニャー
  57. 五等分の花嫁∞
  58. トニカクカワイイ 女子校編