タト部記憶

チラシの裏

2020秋アニメ(10月期)・終番レビュー

主に研究タスクでキツかったが,粒ぞろいだったこともありなんとかなってしまった。

完走本数→65本

平均点

最高点/最低点

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作品名 点数(10点満点)
短評

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  1. モグモグモギュー 6点
    1分×4話と短くてテンポ良かったので見やすかった。Uセリボイスのモグラ
  2. 別冊オリンピアキュクロス 8点
    始めこそ独特の雰囲気と話で面食らっていたが,1クールくらい見た辺りで完全に得意になった。ナンセンスギャグと小野大輔の軽妙な喋りの面白さは中毒性がある。コッタボスとかの古代ギリシャ知識がつくのも良い。
  3. メジャーセカンド(第2シーズン) 10点
    絵柄がまず最高。キャラクターも可愛い子しか出てこないし見てるだけで満足感が溢れてくるアニメだった。身体と心が成長しつつも,まだどこかに子供らしさを残す中学生男女の青春模様をエッチなキャラデとハイクオリティな映像で魅せていて,アニメーションとして目が醒めるような素晴らしい出来栄えだった。文句なし。
  4. もっと!もっと!!かいけつゾロリ 6点
    NHKが満を持して日曜19時に持ってくるアニメということで,文字通り子供も,そして子供と一緒にTVを見せられるであろう大人も楽しめる内容になっていた。僕は子供部屋で見ていたが。クイズ回みたいに似た話が多かったなというのもあり,正直退屈だった印象は強い。ゾロリせんせ達が扉にハマって壁尻になる回とかは好き。OPはマジで最高。
  5. この空の下で 6点 
    タイムトラベル少女ガリレイドンナかって感じ。こまがたゆりさんの主人公めちゃ可愛い。急に循環型社会が作りたい!って言い出すのは笑う。監督絵コンテキャラデ⼭元隼⼀。ボイラーメーカーのプロパガンダ
  6. 十年分の私へ 8点
    loundraw最高アニメーション。高橋李依上田麗奈が仕事で会えちゃったアニメ。演技良すぎでは……。輝く女と支える女,一方的かと思いきやそうではなく…というドラマが2分に詰まっていて無限に叫んでしまう。
  7. 大人にゃ恋の仕方がわからねぇ! 4点
    いつもどおりの性欲モンスターレディコミだったのだが,直後の濡れちゃんが毎週別の女性向けなろうを同じクオリティでやっていたせいでインパクトで圧倒的に負けていた。変わらないことが良さの僧侶枠でも,進化していかないとダメなんだなと思った。
  8. ゼノンザード THE ANIMATION 8点
    15分ずつでAIロボットキャラと人間キャラの交流を描く,ゲーム登場キャラのフレーバーテキスト的な?アニメだった。ストーリが先に立つ作品じゃないからどうしたって一話完結をやられても薄いなとしか言いようがないんだけど,キャラデが良すぎて視聴余裕すぎた。声優もかなり豪華で,演技もノッている回が多かった印象。30分1クールでやられていたら確実に飽きていたところだったと思うので,この尺でむしろ良かったまである。
  9. GREAT PRETENDER 10点
    実写ドラマのような大胆な構成ながら,しっかりと伏線を撒き,一見ドライに見えるキャラクターのバックグラウンドをエモーショナルに掘り下げてしっとり落とすという完璧な話に毎回舌を巻かされた。実写ドラマには出来ない壮大な仕掛けを高品質な映像で描いていて,この題材をアニメにして大正解だったなと思わせてくれる。映像も話もとにかく一級品で,まさに非の打ち所がないアニメーションだった。
  10. 炎炎ノ消防隊 弐ノ章 8点 
    皇国の陰謀を暴くという大筋と第八の面々が各所と信頼関係を築く積み重ねという長所を全く損なうことなく保っていて良い。新キャラも例外なく魅力的に狂っていて,飽きることもない少年漫画原作特有の安心感。だんだん真相が明らかになってきて,ますます続きが見たくなった。かったるくなりがちな修業パートを最後にさらっとこなしていたのは良かったんだけど,目に見えて主要キャラの変化が感じられるかというとそうでもなかったのが期待外れかな。
  11. CONNECTED... 4点 
    これは一体なんと言えばいいんだろう…作画!!って感じでもないな 僕が見たことある森本晃司アニメは…→18if第10話w江古田ちゃん最終話w
  12. 鎮西八郎為朝 5点 
    アンゴルモア元寇合戦記かと思いきやもっと時代前だった。九州の地方豪族野蛮すぎる。このプロダクションIGどっかで見たな〜と思いきやジョーカーゲームと歌舞伎町シャーロックだわ…監督絵コンテ演出キャラデ全部矢萩利幸。別に佐賀県上峰町に行きたくなるわけではない。
  13. 巨神と氷華の城 7点
    自治体案件の累計7分くらいのアニメなのに,めちゃめちゃしっかり作られていて驚く。話も映像も膨らませて劇場版尺で勝負できそうなポテンシャルを感じた。
  14. シルバニアファミリーミニストーリーピオニー 4点
    今までのシリーズのキャラクターが全然出てこない謎采配。1期・2期・3期と見てきてまあまあつまらないのだが,同じ内容なのに主人公がショコラウサギじゃないだけでこんなに興味が失せるんだという発見があった。
  15. 兄に付ける薬はない! 4 7点 
    いつもどおり面白い。面白いのだが,新キャラ投入と兄妹を取り巻く人間関係の変化があった2期3期に比べると,何か動きに欠けるなとも感じた。
  16. 100万の命の上に俺は立っている 0点
    公式の悪ふざけがとことんスベっていて本当にサムいアニメだった。主要キャラに全くもって魅力がないので,何をしようがどう変化しようが全く心が動かない。映像はもちろん微妙なのだが,何よりもキャラクターを魅力的に魅せるつもりが感じられない話に問題があると思う。これを2期も見せられるのかよという苛立ちを加えて,今期最もカスだったアニメの一つだ。
  17. 魔女の旅々 7点
    ダークだと散々騒ぎ立てておいた回がしょうもなかったり,なんとも拙かった印象。劣化版キノの旅という誰かの評がわりと的を射たものになっていた。が,イレイナの造形が良すぎて視聴はいたって容易であった。葡萄踏み踏み回とか,最終回とか,媚薬回とか,ギャグに振った回は結構楽しめた印象。
  18. ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII 3点
    まさかの1クールずっと同じ話をやる構成でかなりうんざりした。死んだと思ったキャラがよくわからん神の力で蘇生するとことか,やってることもかなりしょうもなかった。
  19. レエル・ロマネスク 7点
    とにかく雰囲気が良く,人吉温泉行きたすぎになってしまった。聖地リスペクトして作っているというだけでもかなりの好感。キャラクターデザインも正直どストライクだった。が,あくまで雰囲気と可愛さだけといった感じで話は至って虚無。5分アニメだしこんなもんかという気もするが。
  20. トニカクカワイイ 5点
    見てるうちに序盤よりもずっと由崎司可愛いやんけと思えるようにはなったのだが,それを上回る勢いで主人公がキモくなっていって困ってしまった。かぐや姫?みたいな大筋っぽい設定も特にノータッチで,ただただ大先生の性生活が露わになるのはどんな気持ちで見たらいいんだろうなと困惑し通しである。こういうアニメだったらせめて映像は快いものであってほしいのだが,絵柄だけは原作に忠実で全然可愛くないという…
  21. 限界アニメ 松山あおい物語(第二期) 1点
    マギー審司本人出演とかガンダムパロとかテトリスネタとかそういう非本質なところじゃなくもっとちゃんと真摯に欲しい。
  22. ギャルと恐竜 4点
    後半の実写パートに終始苦しめられた。実写パートがキツすぎて最後の方は前半のアニメパートをめっちゃ楽しめるようになっていた。やはり島袋美由利ボイスのギャルなんですわな
  23. 体操ザムライ 1点
    サムライは終始クソサイコ野郎のくせして大事な大会前にクソしょうもない怪我するし,その割に終盤はライバルっぽい少年が急に空気になってサムライが今まで視聴者の前で全くやってこなかった競技でモリモリ成績上げて剰え視聴者が知っていた新技をその場で改造するし,展開全てに何の積み重ねも納得感も無かった。ちなみに忍者を真似してた異常外国人は最後まで何ら本筋で活躍せずに異常なまま国に帰った。この他にも理解に苦しむ箇所は数多あるのだが,わざわざ論うだけ馬鹿馬鹿しいのでやめる。せっかくのオリジナルアニメという舞台を与えられてこんな話が脳死で書ける感性を疑う。その場その場の会話の意味は通っているのに全体としての筋はまるで形になっていないというのが本当に恐怖で,だったらチンパンジーが適当にキーボード叩いたほうがマシだったのではという気すらしてくる。サムライの娘と中国の体操少女(結局終盤フェードアウト)との交流の眩しさが救いになっていた分だけ加点。
  24. いわかける! -Climbing Girls- 7点
    直前の番組があまりにも酷すぎて,連続でリアタイしてると相対的に良いアニメだった気がしてくる棚ぼたアニメだった。静的なリード競技やボルダリング競技を描いてもアニメ映えしないし,かといって動的なスピード競技を描いても面白映像になってしまうという,とてもじゃないけどアニメ映えしない題材に対してよくやっていたと思う。この安定感はひとえに,王道スポ根部活モノの筋が全体の軸になっていたおかげだ。難しい題材でもベタさで押し切れるというのは一つの発見だった。
  25. 憂国のモリアーティ 3点
    肝心の事件内容やトリック自体もあまりにガバガバすぎて真面目な気持ちではとても見られなかった。身分制社会が個々人に内面化されてることに憤る主人公が自覚的に貴族身分の権勢を振るう悪役を破滅させるのも違うだろとなってしまうし,どうにも真面目なつくりの割に締まらないアニメだった。
  26. 神達に拾われた男 7点
    映像の出来も話の出来も絶望的に微妙なのだが,その至らなさというか,不出来さが皮肉っぽく楽しめるようになってからは意外にも楽しめるものになった。これを書き,読んでいるであろう限界ブラック労働おじさんの理想の生き方が生々しい形で見えてくると,日本が心配になりながらもダークな笑いを感じてしまうのも確か。
  27. エタニティ 深夜の濡恋ちゃんねる 5点
    1話2話だけ出来の良いジェネリック僧侶だったので期待していたのだが,蓋を開けたら以降の話数はひたすら同じ話型の女性向けなろうという感じでキツいことこの上なかった。ただ,女性向けなろう自体は新鮮だったので,一つの学びポイントだった。
  28. 秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~ 8点
    しょうもなショートアニメと見せかけて一本筋の通ったストーリーになっていて大満足。しっかりギャグも笑えたし,FROGMANの圧倒的な能力にひれ伏すしかない。ザハル(CV.津田健次郎)と鳳(CV.佐藤利奈)のデート回でゲラゲラ笑かされた。天才。
  29. ゴールデンカムイ 第三期 10点
    大波乱の2期から更に面白さに磨きがかかっていた。父親の足跡を追ううちに少数民族独立の大志と金塊事件の真相に近づくアシリパの視点,それを追う杉元の視点,サブキャラの掘り下げがバラバラに描かれながらもクロスオーバーする構成はまさに圧巻。今までのエピソードの積み重ねがメタメタに効いてくる第35話は脳汁噴き出す出来栄えだった。
  30. One Room サードシーズン 10点 
    One Room』シリーズの,そして一時代を築いたアーススターアニメの集大成として文句の無いマスターピースだった。過去作のヒロインはもちろん新ヒロインも本当に素晴らしく,「ワンルーム」の定義を広げて部室に観覧車にとロケーションを変えてきたのも良い新要素だった。このアニメの他作品に無い最大の魅力はキャラ設定とキャスティングのバランス感覚の良さで,これがもう見ることができないと思うと心底もったいないと思う。エロ漫画の導入を延々見せてきたOne Roomが事後を描くようになったと思うと,やはり寂寥感を感じてしまう。
  31. 魔王城でおやすみ 9点
    異世界で快適な暮らしを手に入れるために,見知らぬ事物の性質を観察し,創意工夫を凝らして問題を解決するという話型がめちゃくちゃ好きだった。なろうアニメにありそうでいて無かった,僕が見たかったものがここにはあった。ころころ表情を変えるスヤリス姫がとにかく可愛くて,漫然と画面を見ているだけでも満足度が非常に高いアニメだった。
  32. 池袋ウェストゲートパーク 5点
    エピソードが全然刺さらなくて楽しめなかった。各話完結のエピソードにしても2~3話またぐ話にしてもいまいちチンピラどもの義侠心とか仲間意識みたいなのが理解できず,話もどちらかというとしっとりしたものが多かったので,求めていたものと違いすぎたというところかもしれない。ライブの後w電車の窓w不意に浮かんだブラザーの顔wだけ笑えた。
  33. くまクマ熊ベアー 2点
    本当に面白くなかった。主人公のキャラ設定が本当に全てをつまらなくしていた。VRMMO世界の事物に驚きもせず,キャラクターとの交流もどこか余裕ありげで,降りかかるイベントも他人事のようにやれやれと対処する。こんなんでどうして面白くなると思ったのか真剣に問いただしたい。それ以外の点はだいたい今まで見たなろうアニメのパッチワークだったし,どうしてこれをわざわざアニメ化したのか理解に苦しむ作品だった。キャラクターの造形だけは好き。2期があるのでさらに減点。
  34. ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN 10点
    かれこれ10年前の過去作とな~~~んにも変わらないことをただただやってるだけなのに(それ自体もすごいのだが),見てるこっちが勝手に懐かしさやら可笑しさやらを見出して楽しめてしまうのが不思議という他ない視聴体験だった。長らく501の屋台骨を支えてきた,そして今作でもバルクホルンを始め陰に日向に活躍するカールスラント組の,祖国奪還という重い目標に対し真っ向からぶつかっていったストーリーには,今までのシリーズに無かった冴えも感じた。
  35. キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 9点
    最初のボーイ・ミーツ・ガールから最後の絶妙に2期やりそうで多分やらない美しい〆まで,全てが僕の生まれ育ったラノベアニメ文法で出来ていて,話自体はお約束満載のパッとしないものなのに無限に笑顔にさせてもらった。極力ヒロインの数は少なく保ち,本筋は雨宮天ボイスのチョロインで一貫させるところも好印象。
  36. ぐらぶるっ! 7点
    CGになったりEDで遊んできたり狂気回が多くてちょいちょい笑えた。キャラクターもそこそこ知ってる状態なので凡百のサイゲ4コマスピンオフアニメよりはずっと見やすかった印象。まあそこまでって感じなのですが…。
  37. アクダマドライブ 1点
    話がお粗末すぎて全く面白くなかった。こんなに面白そうなキャラ設定や舞台設定を作っておいて人間関係どころか各人の掘り下げすらも描いてこないホンはどうかしている。Detroitオマージュの逃避行パートはちょっと良くなる雰囲気を感じたが,結局全体の筋の中でどういう意味があったのか…。映像がすこぶる良かっただけに,もったいない通り越して怒りすら感じる。
  38. アサルトリリィBOUQUET 8点
    当初の不安通り大筋で魅せる作品ではなかったながらも,単話では予想外に楽しめるアニメになっていた。あの数のキャラクターを割と早い段階から出しておきながら,あくまで夢結の心をリリが開かせていくという筋からブラさずに,かつサブキャラの魅力も出せていたのが上手かった印象。運動会回と髪飾りを探す回が好きです。
  39. 安達としまむら 2点
    いつもの手塚プロダクションの無力映像,しかも作品の雰囲気に一切そぐわないおっさんの目を通した最悪視点は百万歩譲って,話が良くなかった。同性同士の,友情とも愛情ともつかない微妙な関係性の機微から思春期らしい人間関係の考察を描写するのがこの作品の主眼ではないかと推察するが,ただただイベントを消費するだけのストーリーになっていて,機微も何もあったもんじゃなかったし導かれた考察にも全く納得感が無かった。原作勢の期待が高かっただけに,もったいないアニメだなあと思わされた。宇宙人とか茅野愛衣の間女とか,何だったんすか?w
  40. 現場の女神 1点
    このアニメ企画した人間絶対現場職を見下してるでしょってなる。「現場職の社会認識を変えたい!」という志は大いに結構だが,建設業界側の企業からこんなにも浅すぎる広報アニメが出てしまうのはかなり落胆させられるものがある。
  41. ヒプノシスマイク Division Rap Battle Rhyme Anima 5点
    それぞれのディビジョンでバラバラに,時にクロスオーバーしながらラップで勧善懲悪,みたいな前半の話型も,ポケモンバトルみたいなラップバトルをやりながら陰謀と戦う後半の話型も普通に肌に合わなかった。登場人物のパーソナリティを好きになれるような話じゃなかったというか,一見さんお断り感があった。
  42. ご注文はうさぎですか? BLOOM 7点
    正直なところいつものごちうさっぽい話はいい加減慣れてしまったのだけど,この手のアニメには珍しく登場人物が真剣に将来を思い悩むのは好感が持てる。自分だけ公立底辺校に行くことになるチノが主人公のご注文はうさぎですか? WEEDはいつ放送ですかね。
  43. ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 10点
    当初の期待どおり,アイドルアニメの新しい可能性を開く作品になっていた。メンバー各々が個性を出して自己実現するというコンセプトのもと,一見安易に見えるキャラ設定を丁寧に肉付けていく筋はあまりにも完璧だった。自己実現の主体として,アイドルを支えるファンをも巻き込む展開にはこんなアイドルアニメがありえるのかと心底驚かされた。終盤の一見安易に見えるガチレズ展開でさえも,蓋を開けてみれば自分や周囲の変化に戸惑う等身大の女の子を丁寧に描いたものになっていて,隙がなさすぎる。自分にとってのアイドルアニメのイメージを大きく変える作品で,非常に得難い視聴体験をさせてもらった。
  44. 銀翼のシグルドリーヴァ 2点
    恵まれたキャラデザからクソみたいな話だった。序盤から予想された通り,ミリオタおじさん妄想パートがきわめて醜悪だった。戦士として美少女に看取られたいおっさんとか洋画かぶれの薄っぺらいノリとか特攻したあとに美少女に英霊として礼拝されたいおっさんとか全てが気持ち悪かった。本筋も全くキャラは成長しないし場当たり的に展開が作られてて全く面白くなかった。メインキャラクターの可愛さだけが救いだった。
  45. 神様になった日 1点
    序盤の放送と並行して公開されたインタビュー記事であれほど前作からの制作体制の反省を推していたのに,何一つ変わっていなかったどころか悪化していたのが酷すぎた。スロースターターどころか本当に終盤まで話が動かず,出たキャラは不完全燃焼で,出した設定も何一つ活かされなかった。セルフオマージュで信者に媚びたかと思えば最終話で視聴者全員置いてけぼりにして自己満足の24時間テレビオチときている。涙腺完全崩壊も大爆笑もできず,怖すぎてただただドン引きしてしまった。時間をドブに捨てた怒りとか虚無感とか全部通り越して,ただただ呆れかえる出来の作品だった。
  46. 魔法科高校の劣等生 来訪者篇 8点
    来訪者が秒でバレたり,取り巻きの一人を徹底して無能にすることでお兄様を相対的にageたり,相変わらずの話で笑かされた。寝かされたり吊り上げられたりするパラサイトとか高層ビルの地下に常駐する魔法師とかのギャグ映像にも磨きがかかっており,そこにトンチキBGMも加わるともう堪らない。見たら必ず笑える,期待を裏切らない出来栄えだった。
  47. 東京ガンボ 6点
    URAHARAか?と思ったらまじでURAHARAと同じ系譜らしい。テレビ愛知ってこんなアニメも作ってるんですね。URAHARAと同じなので当然キャラの顔が良くて見やすい。短いのも良い。
  48. スーパーブック シーズン3 6点
    旧約中心で知らないエピソードが多く,普通に勉強になった。話は相変わらず強引な教訓オチでもにょったが,1期2期で登場したキャラの過去回が徐々に出てきて積み重ねを感じた。
  49. 無能なナナ 8点
    ヘボット絵で真剣さが損なわれていてもったいないなと序盤こそ感じたが,蓋を開けたら結構ガバガバでちょうどよかった。ギャルゲライタークオリティ。ただ面白くないというわけでは決してなく,ガバガバさがちゃんと笑いに繋がる頭脳戦があり,適度に謎を提示する大筋があり,ミチルとナナの交流などのドラマがありと,とても楽しめる作りだったように思う。
  50. アイドリッシュセブン Second BEAT! 7点
    アイドル駆け出しの一期から一歩進めて,アイドルを取り巻くマネージャーやファンの在り方にもスポットライトを当てていたのが面白かった。物語のキーパーソンである九条鷹匡も姿を現し,物語が消えた「ゼロ」の謎へと収斂していく流れはかなり面白く,いよいよエンジンがかかってきた感じがして今後が楽しみになる話だった。
  51. まえせつ! 0点
    売れてないオタク媚び芸人の下手くそな演技もまあ耐え難かったが,実家太い人間が学ぶでもなく真面目に働くでもなくふらふらと夢を追い続けているのが腹立たしかった。「駆け出しのひよっ子芸人が巡業先やお笑いの本場で先輩芸人の背中を見て学び,がむしゃらに努力する」みたいな話で十分成立するのに,何がどうなったのか「数年売れてない底辺芸人が旅行先で売れてない先輩芸人の背中を見て口だけやる気を出し,特に努力はしない」という全てが中途半端な話になっていて面白い訳がなかった。正気ではない。企画者は吉本からいくらキックバックをもらったんだろう。
  52. 忍者コレクション 1点
    クール通した話にしたところで一切面白くなかった。イケメン忍者が現れて怪異を退治してしまうことがわかっているので当然怖くも無かった。細谷P亡きテレ東は闇芝居作っても所詮真似事になってしまうんだなと思いながらウンザウンザを踊る。
  53. おちこぼれフルーツタルト 10点
    あのハナヤマタの作者から出てきたとは思えないくらいびっくりするほど陰茎に媚びてきたけど,全員可愛いからヨシ!みたいな感じのアニメだった。如何にしてきららアニメのフォーマットでオタクの陰茎に媚びるか,という点に最適化されていて,思わず舌を巻く天才展開に溢れていた。のにちゃんとアイドルとしての成長も描くし,手書きライブ映像も力が入っているし,見た目以上にしっかりしたアニメになっていたので隙が無かった。
  54. A3! SEASON AUTUMN & WINTER 8点
    春夏よりも圧倒的に楽しめた。各々が演技に向かう理由の描き出し方がかなり巧みで,特に強面揃いの秋組に「セルフ・ポートレイト」という形で自身の後悔を語らせる展開は今期アニメで一番イケてる脚本だったと思う。大人ばかりの冬組が,飛び道具ありきでも歩み寄ることで互いを理解していく流れも良くて,キャラクターのコンセプトの強さとそれに合わせた話の作りが見事に相乗効果を生み出していた印象。
  55. かえるのピクルス -きもちのいろ- 1点
    何がしたいのか一切わからなかった。ケロリンみたいなマスコットキャラが人の心を和ませる,みたいな感じだったけど普通にウザかった。すぐ終わることだけが評価点。
  56. BanG Dream! ガルパ☆ピコ~大盛り~ 7点
    毎話いろんな方法で笑かそうとしてくるのは良い。いきなりポリゴンになる回とか笑った。アニメを見ているだけだとよく知らんユニットが何回か出てきて無の回も多く,惜しい。
  57. べあべあべあくまー! 6点
    すぐ終わる。っていうかこれサブタイといい内容といいぽっこりーずですね。
  58. 禍つヴァールハイト ZUERST 0点
    初回の雰囲気作りが良く,映像も決めるところは決めてくるいい塩梅だったのに,あまりに話の作りが悪すぎた。適当にキャラを増やす,適当に設定を出す,全部無視して雑デザインモンスターが襲撃。全部これ。伏線も何も回収されず,適当に帝都にたどり着き,適当に帝都が崩壊し,適当に最終回。マジで終わってる。時間返してほしい。
  59. ツキウタ。THE ANIMATION2 0点
    映像が一貫してカスだった。ダンス回なのに止め絵でポーズ決めてるとかギャグでしかない。このスタジオが製作になってしまう時点で明らかに企画段階でコケているのに,固定ファンへの売上を見込んで作られてしまったと思うと暗澹たる気持ちになる。話は虚無そのもの。ひたすら手を褒める回だけ若干面白かった。
  60. NOBLESSE -ノブレス- 8点
    韓国産お兄様かなと思っていたら,想像以上に真っ当に面白かった。ギャグ混ざりの前半とドシリアスな後半できっぱり話が分かれるという豪胆な構成ながら,しっかりキャラクターの関係性を積み重ね,フランケンシュタインの居候は増え,ライジェルの人間らしさが表に出てくるので,楽しんで完走することができた。ねっとりOPも笑える。
  61. りばあす 6点
    大体ゆるゆりで良い。ギャグはおもんないけどキャラクターが異常に可愛くて快。長期アニメだったのはダメ。だいたい無になって終わるところに今週も良いりばあすだったねと思わせてくれる最高EDで加点。
  62. 耐え子の日常(第二期) 8点
    1分×平日毎日放送とかいう最悪な放送形態ながら,一週間に2回くらい笑えるので5分枠時代より時間あたりの満足度は上がっていたと思う。
  63. それだけがネック 0点
    カスおにぎり。何が「人の顔を見てコミュニケーションしてますか?」だよ,これで何か問いを投げかけたつもりになっているなら大間違いだ。反省してほしい
  64. 土下座で頼んでみた 9点
    この類のショートアニメの例に漏れずビジュアルが良い。乳首解禁版で見たいと素直に思わされる良い絵柄。頼み込む土下座役に杉田智和を当てたのもいい判断。尺も長すぎず良い。DMMピクチャーズアニメだからかDMMお抱えの新人声優が多数出演していてブシロードみたいだなと思った。僕が好きなのは関西弁幼馴染回と歯科衛生士回とガソリンスタンド回です。
  65. クソゲーって言うな! 1点
    ギャグが面白くないしテンポも悪い。本当に面白くない。映像はイセスマみたいなもんだが,予算無いんだろうなとなる。なろうで一ヶ月連載→双葉社でコミカライズしたけど1巻で打ち切り→なぜかアニメ製作wとかいう地獄のルートらしく,企画からして間違ってるだろとなってしまう。出演声優もみっちりわんことかふたばにめ出演声優で固められているのはもはや美しいレベルの禍々しさだった。
  66. D4DJ First Mix 10点
    可愛いが詰まったアニメだった。話はまあバンドリN期という感じで凡庸といえばそうなのだが,とにかく主要キャラクターが好きすぎて全てを受け容れられる。異なる音楽性や異なる人間性を「繋ぐ」DJプレイが作品を通底してるのが巧すぎる。雑破業先生の面目躍如といった感じの快作だった。