タト部記憶

チラシの裏

2020今年の十曲

今年もいろいろアニソンを聞いた。放送中止が相次ぐ異常事態があり、生み出される曲も大きく数を減らした一年だったが、それにしては粒揃いだったように感じる。

基本はTVアニメの曲に絞って選出している。基本的に全て視聴した作品の曲なので,評価や選曲にアニメ本編の評価・印象が少なからず影響しているかもしれない。とはいえ僕の好み自体はメロディ重視なので,本編見たことないアニメの曲でも是非1分半だけ時間を割いて埋め込み動画に耳を傾けてみてほしい。

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今年も好きな曲をspotifyにまとめてみた。

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  • Clover wish

歌: ChamJam

作詞・作曲/編曲: 渡辺翔倉内達矢

作品: 『推しが武道館いってくれたら死ぬ』 OP

短評: 昨年のメモセピアに続いてまた渡辺翔の曲を選んでしまった。Bメロの浮遊感からのめちゃエモいサビで絶頂。コテコテなアイドルチューンに振り切る選択肢もあったのに爽やかで大人しい曲に仕上げたのは,作品の纏うどこか繊細な雰囲気にもマッチしていて良い判断だなと思った。「アンブレラ 君の傘なって」という歌詞*1に引っ掛けた素晴らしいクオリティの映像*2もセットで大好きな一曲。

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  • キミのラプソディー

歌: Mashumairesh!!

作詞・作曲/編曲: Wiggy/三谷秀甫

作品: 『SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!』 ED

短評: 聞くたびサビ良すぎてうわーー泣く泣く泣くってなり危ない。この爆発力は「想いは想いはそっと溢れてく 気づいて答えてボクのココロに」のところの感情の奔流感の上手さだなーと思う。今までのシリーズよりもさらにキャラクター同士の関係性にフォーカスした本編のストーリーと合わせて,一層訴えかけてくるものがある歌詞*3にも注目したい。

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歌: ショコラ(CV.八木侑紀)、バニラ(CV.佐伯伊織)、アズキ(CV.井澤詩織)、メイプル(CV.伊藤美来)、シナモン(CV.のぐちゆり)、ココナツ(CV.水谷麻鈴

作詞/作曲/編曲: 吉田詩織/廣瀬祐輝/久下真音

作品: 『ネコぱら』 OP

短評: 2020年最高に楽しい横転曲。もはやオタクのコールとかロマンスが幻視できる。電波で美少女でギャグでほっこりな本編にどこまでも合っていて、アニソンとして素直に完成度が高い。っていうかCメロから落ちサビの流れとかマジで俺がアニメ義務教育を修了する中で100万回履修したアニソンの模範型って感じなんですよ。キャッチーな歌詞も非常に実況向きネコぱらコピペ*4はあと3年くらい使っちゃうと思う。

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  • Countless days

歌: 陽菜(CV:本泉莉奈)

作詞/作曲・編曲: 三浦誠司/奥田もとい

作品: 『プランダラ』 OP1

短評: 厳しかった1クール目の視聴意欲維持に一役買った名曲。本泉莉奈さんの透明感ある声、エモいサビと良曲の要素は十分だが、抜きん出ているのは歌詞だと思う。歩いた距離がカウントとして刻まれる陽菜の、今まで踏み締めてきた時間、そしてリヒトーと過ごす時間を大切に思う気持ちが紡がれている。キャラクターソングとしてあまりに出来が良い一曲。

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  • Reバース GO!

歌: 鶏とナスの三ツ星シチュー

作詞/作曲・編曲: うらん・山口朗彦山口朗彦

作品: 『りばあす』 ED1

短評: 5分アニメという性質上,作中ではサビしか流れないのだが,そのサビががっちり心を掴んでくる良いメロディになっている。この曲だけ後に掲げる次点と換えてもいいかな~という感じなんだけど,なーんかパッとしない割にめちゃくちゃ耳に残って好きなんだよな。あとそれぞれのユニット名を組み合わせた歌唱クレジットも好き。

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歌: ゾロリ(CV.山寺宏一)

作詞/作曲/編曲: 藤林聖子田中公平根岸貴幸

作品: 『もっと! まじめにふまじめ かいけつゾロリ』 OP

短評: 田中公平天才曲。これでもかと親父ギャグを詰め込んだしょうもない歌詞にめちゃくちゃ盛り上がる曲がつく可笑しさが癖になる。Bメロの終わりからサビの入りの盛り上がり,2回目の繰り返しで最高潮に達して親父ギャグで落とすジェットコースターみたいな作り,冷静に正気じゃなさすぎる。あまりに最高OPすぎて毎週日曜19時にNHK教育つけて子供部屋デカ声歌唱する限界独身男性になってしまった。

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  • 青嵐のあとで

歌: sajou no hana

作詞・作曲/編曲: キタニタツヤ/キタニタツヤ・渡辺翔

作品: 『とある科学の超電磁砲T』 ED2

短評: 去年は渡辺翔曲のメモセピアを選んだけど、今年はキタニタツヤ曲。メモセピアでも思ったけど,Aメロからあ~良い歌だなってしっかり思わせてくるんだよな。青嵐とは「青葉のしげるころに吹くやや強い風」という意味だそうで、その言葉通り,活発な少女たちの一瞬で過ぎ去ってしまうような,永遠に戻ってはこない大切な日常を,見事に描き切った歌詞になっている。長井龍雪監督渾身のED映像によるところも大きくて,なんかめっちゃ良いアニメを見た気になれる。

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  • 白い泥

歌: 上白石萌音

作詞・作曲/編曲: 橋本絵莉子/清水俊也

作品: 『メジャーセカンド(第2シリーズ)』 OP2

短評: 別に歌自体が飛び抜けていいわけじゃないんだけど,声から伝わってくる純朴さ,そして歌詞が本編のイメージにぴたりとマッチしていて良い。特に本曲が流れた2クール目では,真っ白な野球ユニフォームと勝利への執念が現れる泥染みの対比,そして大半が女子の野球チームでてっぺんを目指すことへの疑問が何度も現れていたので,アニメのテーマにぴたりと一致したこの曲は相乗効果で自分の中での評価が上がっていった印象がある。

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  • 快眠!安眠!スヤリスト生活

歌: スヤリス姫(CV.水瀬いのり)

作詞・作曲・編曲: 新田目駿(HANO)

作品: 『魔王城でおやすみ』 OP

短評: 歌い出しからクライマックスかと思いきや電波イントロに驚く。説明の第一幕Aメロ→不穏な第二幕Bメロ→蝋人形の館w→大躍進のサビと,まるでミュージカルのように変貌する起承転結が一曲の中に詰まっている。この起承転結は作品の基本的な構造*5も体現していて,まさにOPにふさわしい,聞いているだけでとにかく楽しい一曲。スヤリス姫がめちゃめちゃ可愛いOP映像も必見。

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  • リテラチュア

歌: 上田麗奈

作詞・作曲/編曲: RIRIKO/伊藤賢

作品: 魔女の旅々 OP

短評: この一曲とOP映像だけで作品の雰囲気をガッチリ作っていた(だからこそ実際に本編で流れた話と比較して詐欺OPになってしまっているのだが)。Bメロ終わりの台詞みたいにしてサビに入るとことか,なーんか不思議な感じが終始していて,はっきり盛り上がるところは無いんだけど良い曲聞いたなあ,みたいな気持ちにさせてくる。上田麗奈さんの歌に関して言えば,僕はかねてよりノンタイ曲をよく聞いていて,繊細さというか,外の世界に対する慎重さ?臆病さ?不安?みたいなものを歌に載せるところが好きなんだけど,それがこの曲についてもしっかり現れているので好きみたいな感じはある。

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◯選外の好きな曲

《冬クール》

  • いつか、また。/上田麗奈(ノンタイ)
  • 砂漠を泳ぐ/Blanc Bunny Bandit(ノンタイ)
  • Camellia/Rio(なつなぐ ED)

《春クール》

《夏クール》

  • ヒスイ色の未来/北小路ヒスイ(Vtuber)
  • SPARK-AGAIN/Aimer(炎炎の消防隊弐ノ章 OP1)
  • 運命のラプソディー/+α/あるふぁきゅん。(異常生物見聞録 OP)
  • カンパネラ響く空で/ARCANA PROJECT(モンスター娘のお医者さん OP)

《秋クール》

  • BREAKING DAWN (Japanese ver.) Produced by HYDEジェジュン(NOBLESSE OP)
  • ぐるぐるDJ TURN!!/HAPPY AROUND(D4DJ First Mix OP)
  • 融雪/THE SIXTH LIE(ゴールデンカムイ 第三期ED)
  • はにゃ○満点、銭天堂。/KOCHO(ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 ED)

*1:僕の「心」に君が「かさ」をさしてくれたから「心」は「応」になったよ。を思い出して笑う

*2:ひょこひょこジャンプするえりぴよを思い出して笑う

*3:本編中のクレジットは「作詞:マシマヒメコ 作曲:ほわん」なんですよヤバすぎ

*4:https://twitter.com/tatoJII/status/1230477541166596096

*5:導入→不満→創意工夫と挑戦で解決