タト部記憶

チラシの裏

2020春アニメ(4月期)・終番レビュー

めっちゃ延期になったせいで久しぶりに楽ちんなクールだったけど,見る本数減ったら減ったで時間の使い方が有益になるわけではないと気づいてしまった。

完走本数→

平均点→

最高点/最低点→

 

  1. 俺の指で乱れろ。~閉店後二人きりのサロンで...~ 7 僧侶枠レディコミアニメとしては今までにない真摯さのアニメだった。平凡な主人公が俺様系イケメンと肉体関係を結ぶというだけでなくて,相手と釣り合う自分になろうと自発的に変化していく主人公に今までの僧侶枠主人公になかったタイプの好感が持てた。
  2. ブレーカーズ 7 4話×4章で作風も異色のオムニバス。パラリンピックに向けたパラスポーツの宣伝アニメという感じで非常にためになった。車椅子バスケ篇は正直微妙だったが,幼馴染(CV木戸衣吹)といい感じになる王道スポ根の走り高跳び篇,CV上田麗奈の演技が輝くゴールボール篇,目が覚めるような美麗ショタ作画のパラ水泳篇と話数を重ねるごとに加速度的に面白くなった印象。
  3. はてな☆イリュージョン(最終回) 0 1クールかけて(実際の放送期間は2クール以上)これを放送して何が面白いと思ったのか一切わからなかった。作画もそんなに改善していなかったし,死者への冒涜だなという印象は最後まで拭えなかった
  4. 八男って、それはないでしょう! 9 タイトルから予想されるテンプレなろうアニメとは一線を画するトンチキアニメだった。デーモン小暮アリプロの謎コラボOP(サビがどこだかわからない),古臭いながらも終始整った絵柄,真面目なシーンでも面白映像・面白セリフを連発してくるナンセンスさと全てが愛らしかった。春クールで一番笑えるクソアニメ(褒め言葉)。
  5. 球詠 6 きらら作品にしては珍しく真剣に野球に向き合っていたストーリーと,それを台無しにする低クオリティな映像が印象に残った。Wii発売初期のタイトルみたいな安っぽいCGの野球映像には流石に苦笑。終盤はこの手のアニメに珍しい司令塔の苦悩も描かれていてかなり面白かっただけに,真剣な会話の合間に挟まる野球シーンがこんな出来なのは正直とても残念。VAに音楽発注しなければもっと良くなったのだろうか。
  6. かくしごと 5 久米田作品は大変恥ずかしながら『じょしらく』しか見ていなかったので,僕が見たかったギャグ100%な作品とは違ったなという印象。毎話引きで挟まる現代篇のオチにかなり期待していただけに,終盤の展開はかなり凡で興醒めしてしまった。
  7. サクラ大戦 the Animation 3 出来は特段悪くなかったはずなのだが,原作ゲームのストーリーをそのままなぞっているんだろうなという感じで最後まで全然興味が持てなかった。←今調べたらゲームの一年後とか書いてあってひっくり返った。道理で舞台設定とかキャラの内面描写とかすっ飛ばすなと思ったわけだ…。完全にファンムービーじゃん。テイルズオブゼスティリアザクロスを見ている時ぶりの真顔。
  8. LISTENERS 2 エウレカとカゲプロと洋楽で学生時代を過ごしたプロデューサーが作ったオナニーという印象が強かった。洋楽知ってると所々の意味がわかって楽しめる,とかそういうレベルじゃなく大筋の面白みがわからない。ボーイ・ミーツ・ガールの王道ロボットアニメにするなら1クールという尺でもっと積み重ねるべきイベントがあったはずなんだよな
  9. 波よ聞いてくれ 10 何よりも特筆すべきは鼓田ミナレ(CV.杉山里穂)の軽妙な語り口だ。これを聴いているだけで何話でも見られてしまう魅力があった。もちろん大筋もすごく良くできていて、僕が好きなラジオという媒体の魅力が実によく描写されていたし、何度も面白おかしく失敗しながら生き様を体現していくミナレの姿には一本筋の通ったドラマを感じられた。
  10. アルテ 8 NHKで流れていそうな、どこまでもまっすぐなアニメだった。ジェンダーに真っ向から反発するだけかと思いきや、後半のベネチア編ではもっと広く産まれ持った属性・役割とどう付き合うかみたいな話に拡大されていって、意外に奥深いメッセージを感じられた。にしてもベネチア編のカタリーナかわいかったですね。
  11. イエスタデイをうたって 8 不器用な人間によるめんどくさい関係性を描いたアニメが本当に好きなので、クソ〜wって言いながら毎週楽しく見てしまった。めんどくさい元カノ女教師を捨ててオタクの性欲のアイコンみたいなメインヒロインを取る辺りはちょっと説得力に欠けたので、もっと終盤尺取って見たかった。
  12. 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 10 悪役令嬢モノは汚いオタクを美少女オブラートに包んだだけのなろう小説だと思ってたけど、誰かを選ぶとか倒すとかじゃなくて全員と幸せになろうと動けるのが良いなと思った。どんなにあからさまに親密フラグを立てても茶番じみてこないし、1クールでも十分に積み重ねを効かせられるし、ゲームって設定の強みだ。主人公じゃなくて悪役だからこそ、誰か一人じゃなく全員を選ぶという選択肢がとれる。シンプルに感心したアニメだった。
  13. つぐもも 8 2020年にこんな古式ゆかしいアニメが見られるのは本当にありがたい。終盤怒涛のシリアスからの引きですっかりびっくりしてしまった。第7話は今期一番嬉しいサービス回だったし、このままお色気だけでやってほしかった…
  14. 白猫プロジェクトZERO CHRONICLE 4 ゲームの前日譚だったっぽい。整いながらも力の無い映像、メリハリが無くて間延びした会話、無軌道で行き当たりばったりな筋と総じて評価すべき点は無かったが、『山菜採り』はしばらく語り継がれそう
  15. A3! SEASON SPRING & SUMMER 6 ストーリーは至って王道だったが,演劇の面白みや役者や監督の苦悩だったり成長だったりがかなり丁寧に描かれていて面白かった。一方で映像はかなり雑に見えて,ふとしたタイミングでキャラの顔が厳しかったのが没入感を妨げていて非常に残念。
  16. 邪神ちゃんドロップキック' 7 一期はかなり厳しかった気がするのだが,こういうアニメだと一度わかってしまえば非常に楽しみやすかった。基本的に何やってても軽くてしょうもない(つまらないシリアス展開が無い!!)ので,スナック感覚で楽しめるのは有り難かった。
  17. 本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第二部 3 僕が見たいのは一期でやっていたような創意工夫を凝らしたものづくりであって,異世界でまで現実の延長みたいな政治パートではない。孤児を従えるところもなろうテンプレって感じで醜悪。正直がっかり
  18. 神之塔 -Tower of God- 2 海外原作,やっぱり自分の肌に合わないなと思った。なぜ各々塔の頂上を目指すのか,みたいなのが序盤で見えてこなかったからか過程も全然興味が湧かなかったのが僕の敗因。映像はそこそこ良かったのだけど
  19. BNA ビー・エヌ・エー 4 +Ultra特有の海外販売を狙った要素てんこ盛りストーリーという感じで序盤から非常に辟易させられたが,予想を一切上回ってこずに終わった。終盤の人種を無くす新薬があったら,みたいなSF要素がかなりイケていただけに,やはり人種差別という軸をブラさずに話を作ってほしかったと思ってしまう。主題の提示が遅すぎて興味復活するわけない。OPは好き。
  20. プランダラ 9 1クール目は正直全然おもしろくなかったのだが,学園篇から急激に面白くなったので却って最高になった。陽菜とリィンが自分の想いを自覚してからはもうずっとニヤけながら毎週見ていた。道安と再会して戦う中で主人公が過去に残してきた過ちとか痛みがだんだんわかってくる終盤のストーリーは本当に見事。キャラソンEDも良かったしOPは面白いし,総じて悪い点が1クール目以外に無かった。
  21. ケンガンアシュラ  【再掲】
  22. アサティール 未来の昔ばなし 7 フリージやスーパーブックみたく2クールやるのかと思いきや1クールで終わって拍子抜け。どこの文化圏も説話の類は話型が共通してくるということ,設定や生活文化みたいなディティールの差異から文化を知れるということは大きな学びだった。最終話の〆方は素直に巧かったし,全体的に出来の良いアニメだった。
  23. かぐや様は告らせたい? 8 新キャラ加入しての2期。安易なハーレム展開に持っていかず,ちゃんと会長と四宮かぐやの二人の物語である,という軸をぶらさずに走り切っていて好感。ギャグもテンポも全く失速してなくて非常に視聴が容易だった。が,1期最終話ほどの良さは無かった(シリアス回でやってた石上くんの陰キャエピソード本当に不要だった)。
  24. グレイプニル 8 『タブー・タトゥー』を思い出す好ましいアニメだった。原作者の異常性癖で覆い隠されていたけど話も真っ当に面白かった。なぜ修一くんが一貫して当事者たることを避けてきたのか,どんな願望が反映されて着ぐるみになったのか,みたいな謎が少しずつ分かってくる中盤以降はかなり興奮したし,願わくばもっと尺をとって見たかった。
  25. 社長、バトルの時間です! 7 序盤こそ中身の空っぽなソシャゲアニメという印象だったが,後半のキャラクターの掘り下げが上手くてぐんぐん面白くなった印象。どこまで社畜要素が必要だったのか,ギャグとして成り立っていたかは正直疑問。
  26. ULTRAMAN 5 過去にネトフリで最初だけ見ていたけどこの機会に頑張って最後まで見た。超人として生まれ持った能力をどう活かすべきなのか,みたいなところが大事だったように見えたが,残念ながらアイドルとの交流だったり異星人の社会だったりそんなに深堀りされない要素に結構尺が割かれていてぼやけてしまっていた。
  27. 啄木鳥探偵處 0 終始石川啄木がクズ人間で笑えなかった。何よりも悪かったのは,啄木が他人を不快なクズであること,そして金田一が彼の才能を盲目的に信じて甘やかし続ける共依存の関係であることに何らストーリー上の意味が見つからないことだった。肝心要のミステリー部分も何ともお粗末だったし,岸本先生もうミステリーアニメは手がけないほうがいいのでは…
  28. プリンセスコネクト! Re:Dive 8 理想的なアニメ化だった。だいたいこのすばだったけどそれで良い。既プレイ者からよく回ってきていたキャラクターもだいたい出てきて目にも楽しかった。だけに,終盤謎が明かされていくシリアスは本当に必要でしたかともなってしまう。まあ続編次第ですかね。
  29. 困ったじいさん 7 1分強で毎回ちゃんとギャグとして成立させてくる安定感があった。日野聡森川智之のイケボはもちろん,水瀬いのりSEも非常に華やかで,毎週欠かせない楽しさがあった。
  30. アルゴナビス from BanG Dream! 6 アルゴナビスがバンドとして結束していく過程を描いていたのはとても良かった。ライバルバンドとボーカルが活きてくる終盤がなんか盛り上がりに欠けるかなあと。万浬くんの事故の下りも強引に見えたし…
  31. おりがみにんじゃ コーヤン 5 無感情。ぽこよとの違いが最後までわからなかった。