タト部記憶

チラシの裏

2018冬アニメ(1月期)終番レビュー

良作が多かったという印象。幸せなクールだった。

本数

平均点

最高点・最低点

  1. アイカツスターズ! 8 劇場版で感じた可能性。一年目の緩急ついたストーリー。兆した恋愛フラグ。といった感じで一年目が楽しめただけに,二年目の迷走具合がとてもつらかった。出来上がったキャラを転がすだけで楽しかったのが救いだった。最後の展開に疑問はあるけれど,綺麗な終わり方ではあったと思う。虹野ゆめ。
  2. A.I.C.O. the animation 8 ガルガンティアはいいとして,コメットルシファー野村祐一によるオリジナルという点に最大の不安があった。序盤こそ方向性不明だったが,中盤でこれは人工生命の倫理問題の境界面の話なんじゃないかと思うと,かなり筋が通って見えるようになった。後半は洋ゾンビゲーっぽい画面に目を瞑れば,話が動きまくるので惹き付けられる。面白いアニメだった。
  3. アイドリッシュセブン 2 一応一段落したようなので。マネージャーが健気で可愛い以外はひたすら陰湿な話が続いて厳しかった。アイドルものってもっと王道でも成立するんじゃないのか?毎話毎話くだらない理由で痛々しいギスギス見せられても思うところがない
  4. 伊藤潤二「コレクション」 7 見たかった有名なエピソードはだいたい映像化してくれたおかげで,絵が動いて音がつくとこんな絶妙に生理的嫌悪感を刺激する不気味さが出るのかという感動があった。双一回や転校生回など単純に笑える回もあり,原作へのイメージがかなり前向きになったと思う。
  5. 宇宙よりも遠い場所 10 女子高生が南極に行く,というわかりやすい目標に向かって,一話一話物理的に南極に近づくとともに様々なキャラクターの南極への根深い想いが明かされていく展開は毎回続きを見たくさせるものだった。登場人物みんなが足を引っ張るのではなく,ただひたすら前を見ているアニメは好きだ。なかでも12話は核心に迫る珠玉の話数だと思う
  6. ヴァイオレット・エヴァーガーデン 9 手堅い筋から毎回一話完結でちゃんと面白い話が繰り出されたので見やすかった。ただ,主人公たるヴァイオレットの人間的成長を軸にするには描写が足りてない印象で,いきなりめっちゃ人間らしくなったのに違和感。過去回も微妙。
  7. うっかりペネロペ(第4シリーズ) 3 一段落したっぽいので。感情が動かない。5分間ですら話に一貫性がない。ペネロペだけ服着てるのに他のコアラはみんな裸で笑った。
  8. おそ松さん(第2期) 3 局所的に笑った回があったが,だいたいスベってて辛かった。汚い下ネタとかクズ話ならまだ虚無で済んだけど,30分フルで露骨に良い話路線に振ってきてる回はもはや居た堪れなかった。3期がないことを祈る。
  9. 俺たちゃ妖怪人間 2 面白くない,なんというか汚い。地味に2クールやってきつかったし,最後の最後に30分版だったから視聴難易度高かった。
  10. 怪獣娘ウルトラ怪獣擬人化計画~(第2期) 5 シリアス求めてなかったので一期の方が好き。EDは良いと思う
  11. 学園ベビーシッターズ 2 虫かご観察でなんのほっこり要素も無かった。どころか児童労働を正当化して感動を誘ったり,姿勢に全く共感できなかった。きりんは可愛かった。
  12. からかい上手の高木さん 6 西片の反応がうざったかった。高木さんのデコは可愛かった。たくあん眉毛も可愛かった。よくネタ切れにならんもんだなあと感心したが,当初期待していたエッチなからかいはあまりなくて消化不良。飽きてたし。
  13. 牙狼GARO>-VANISHING LINE- 3 1クール目は一話完結の出来た話が多くて面白かったが,2クール目から大筋をエルドラドとかいうふわっとした目的に絞ってからは一気に失速した。話がトロいわりに敵(を取り巻く謎)がショボくて毎回感情消失。映像も期待したわりにそんなに魅せるものでもなく,見所を完全に失ってしまった。
  14. がん がん がんこちゃん(第2シリーズ) 7 一期より攻めた回が多くて面白かった。突然再放送になるのやめてほしい
  15. キリングバイツ 9 キャラがエロくて超好感。展開が下品でなお好感。どうぶつ奇想天外で笑顔。顔芸で笑顔。と毎週目が離せなかった。オシエちゃんも好き。fripsideのダサい曲と共に流れるPerfect-area complete!ともアリアリ未来☆とも言われるOP映像に毎回笑顔。
  16. 銀の墓守りII 6 一期よりSAOに寄ってて険しい。ヒロインも変わるし。よくわからないけど棚ボタで大金転がり込んできた主人公がマネーパワーで殴るだけなのは,中華的価値観の表れなのかもしれない。
  17. gdメン gdgd men's party 0 下品な下ネタ,節操無いパロディ。声優の評判を下げるだけで普通に不快だった。
  18. クラシカロイド(第2シリーズ) 7 狂気に満ちた回が多かった一期の続きとあって,こちらも頭のおかしいギャグ回が多くて毎週笑えた。しかし,物語を回す役目だったワーグナーには苛々させられることが多かった。計4クールを〆る最終回は快感があった。
  19. 剣王朝 6 霊剣山一期以来久しぶりに訳の分からない中華アニメだった。まず専門用語が少しも分からないのでキャラのセリフが全く理解できない。映像もゼロ年代の日中合作アニメを思い出すような低クオリティで,まずもって意図の不明な映像が多く色々な笑いをもたらしてくれた。ハオライナーズを見ていると日本勢に追いつく日も近いと感じるが,これを見るとやはりまだ発展途上なのだと感じる。
  20. 恋は雨上がりのように 9 ヒロインが本当に魅力的だった。NTRの臭いは瞬時に消え去って寂しいばかりだが,独特の夢想的な雰囲気は最後まで健在で,起伏が無くとも見ていられるものだった。
  21. 刻刻 10 冬新番で一番の掘り出しものだった。元ノイタミナプロデューサーということもあって完全にノイタミナ。独特な設定と緊張感あるストーリーが毎回ぐっと惹き付けてきた。特筆すべきは引きの上手さで,毎回終わった瞬間に次回の放送が早く見たくなるようなアニメは,今期これくらいだった。
  22. 3月のライオン(第2シリーズ) 9 イジメ篇がかなり険しかった。が,中高生特有の繊細な(そして残酷な)心理描写は将棋パートのそれに通ずるものがあって,真に迫る面白さがあった。でもやっぱり将棋パートが好きだ。
  23. サンリオ男子 1 サンリオである意味は最後まで分からなかった。ストーリーのワンパターンな造りはわりと序盤で解消されたが,結局根本にあるキャラの過剰なギスギスとどうでもいい解決には最後まで苦しめられた。終盤はマジで無理だった。
  24. citrus 9 こんな正統派ラブコメ百合姫アニメにあるとは思わなかった。イベントの作り方が上手くて,感情移入が楽だった。クソアニメ的笑顔ポイントもあり,真っ当に熱い話もありと完成度が高い。
  25. 少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん(第2シリーズ) 8 やっぱゴマ男だな~~
  26. スロウスタート 7 オッサンが考えた女子高生感は拭えなかったが,仰角視聴がしやすくて善なるきららアニメだった。日常系なのにやたら動くことのアドバンテージは結局最後までよくわからなかった。
  27. 続 刀剣乱舞-花丸- 5 無。ピエール杉浦の手による一期の話とほとんど変わらない話が多く,続と銘打ってるわりに一期は無かったことになったのかなと思った。キャラが覚えられないので登場するたびにテロップを出してほしい。
  28. タイムボカン24 逆襲の三悪人 0 一期はまだつまらなくもくだらなさが一周回って笑えてたけど,二期はただただつまらなくて虚無だった。新キャラも不快だし,何を考えてこういう話にしたのかまるで意図が読めない。誰か指摘してやらんのか。
  29. だがしかし2 6 駄菓子紹介アニメだった一期から一転,やたらとキャラの真面目な話を押し出してきた二期だったが特に面白くは無かった。むしろサービスシーンが減って(せっかく新キャラ魅力的だったのに)満足度は低下した。
  30. たくのみ。 8 キャラクターが結構好きだったので見やすかった。就活だのなんだのと実社会に寄せた導入パートが鼻についたが,そちらの作り込みは中途半端だったので特に記憶に残ることもなく酒紹介パートを楽しむことが出来た。
  31. ダメプリ ANIME CARAVAN 4 マジでダメだった。温泉爆発全裸放出街中露出闊歩回でのみ若干笑ったがあとは無。DAIGOを出せ。
  32. デスマーチからはじまる異世界狂想曲 1 悪趣味ではあったが,なにも感情を生じなかった。もはやこういった作品に品位が無いことに驚かなくなったのかもしれない。
  33. 七つの美徳 10 ビキニウォリアーズの再来だった。視聴者のニーズを完全に理解したおバカな話の数々に毎回感動してしまった。満員電車回。
  34. 25歳の女子高生 5 エロ強めという触れ込みに期待してみたはいいものの,期待外れだった。そもそも25歳が何もせずにただ高校生の代役をやっているという設定にあまりにも無理がある。
  35. 博多豚骨ラーメンズ 8 超雑で最高のアニメだった。何もかもが雑なのに,ノリと勢いで押し切ってしまう強さがあった。最終話は爆笑なのでぜひ見てほしい。
  36. ハクメイとミコチ 10 世界観の描出が巧くて序盤でしっかり引き込まれた。雰囲気を崩さず出来上がった世界観の範疇で二人が色々なことをするので,毎回新鮮さがあって飽きなかった。鉄道回とか好きです
  37. 働くお兄さん! 3 特に感想無いけどバイト先の先輩キャラが毎回しんどいやつばっかりで不愉快だった。
  38. B: the Beginning 10 アニメジャパンで目にしたPVに惹かれて一気見。特殊能力×クライムサスペンスということでSPECとかその辺を想定して見ていたが,実際にそういう刑事ドラマ仕草をしていたのは三話までで,そこからは記号とSF的な謎が入り乱れる独自路線が興味を釘付けにしてきた。リアルで過激な描写は配信サービスならではで,IGの美麗で躍動感ある映像,実写でよく見る文字演出などが絶妙に噛み合って小気味良い視聴感があった。ヒロインがありがちだけどめちゃんこ可愛い。
  39. ピングー in ザ・シティ 8 何故かピングーにド畜生イメージがあったため,けっこういい話が多くて認識を改めることが出来た。ザ・シティを名乗る割に,ピングーがなりきる仕事のバリエーションが極端に少なく,再放送か新作かがすぐに判別できないことが多々あった。2クールやる意味があったのか疑問ではあるが,毎週かなり楽しんで見ることが出来ていたと思う。
  40. Fate/EXTRA Last Encore 5 一段落したようなので。尻切れトンボで放送終わってかなりがっかりしたが,放送中は赤セイバーが可愛いので見続けられた。イヌカレー回等々シャフトらしさが活かされているとは感じたけど特に面白さにはつながらなかった。
  41. ポプテピピック 7 毎回声優が気になって見て内容でもちょっと笑うというリズムが出来てて見続けられた。悔しい。宣伝等々で画面の向こうのレコード会社の大人が透けて見えて至極不愉快だったが,同時に映像クリエイターを知ることが出来て得るものもあった。
  42. 魔法使いの嫁 8 絵がずっときれいで,話も単発だと好きな回はあったのだが,いかんせんちせとエリアスが不器用すぎて話に上昇感がないという印象になってしまった。好きになり切れなかった。
  43. まめねこ 2 猫も、オンダケの方が面白かったかも。何もない。
  44. ミイラの飼い方 6 これぞ木曜TBS。虚空。学ベビ・サン男と並ぶサン大虚無の枢軸。ミーくんとコニーが昆虫。人間も虚無。終盤カスシリアスで就寝。EDの千代丸謎アイドル曲と真顔ダンスで笑顔。
  45. 三ツ星カラーズ 10 なんだかんだこういうアニメが好きなのだということを再確認。ただの日常系じゃなく,毎回しっかりオチがついてて完璧だった。視聴者の嗜虐欲求を刺激するのも良い。上野公園のホームレス。
  46. メルヘン・メドヘン 7 正直全く面白くは無かったし,ただただこれをアニメ化するだけだったら故人の顔に泥を塗るような企画だったと思う(毎回脚本クレジットしてるし)。が,序盤から不安だった映像が回を追うごとにはっきりと疲弊してゆき,放送延期を挟んだ末にとんでもない映像を放送したところで好感度が急上昇した。2006年ごろに低速回線でガタガタのフラッシュアニメを見た記憶が,2018年のハイビジョン放送を見ていてフラッシュバックするとは思わなかった。愛すべきゴミ。
  47. モンスターハンターストーリーズ RIDE ON 2 ニチアサ子供向けアニメということを差し置いても本当に面白くなかった。狂気化するモンスターとぶつかり合いながら絆を紡ぐ話の中で,仲を違えてしまった親友ともう一度心を通わせるという原作ストーリーが本筋だった1年目はそれなりに魅せる回(キリン回とか)もあり,4クール目最終回には少なからず感動もあった。が,二年目は新キャラから目標設定まで全てが場当たり的で,とても熟考の末に練り上げられたものとは思えないクオリティだった。ブラックライダースとかいう物語のコンセプトを根底からひっくり返すキャラクターが,特に大暴れするわけでもなく主人公に顔見世してすぐ帰宅,という鼻くそほじりながら2分で考えてそうな回が連続した5クール目は本当に切りたかった。アユリアの救出,ゲイルの正体と和解,ラストバトルといったどう考えても盛り上がり所の回でもまるでテンポが悪く,困惑してしまった。
  48. ゆるキャン△ 10 初めこそ,遠いキャンプの記憶や旅行への憧憬をアニメを通して見ているからこその好感だと思っていたが,キャンプしない回でも普通に面白いので良かった。風景描写やキャラクターのころころ変わる表情など,ゆるい雰囲気を作る細やかな工夫が画面を見ているだけで伝わってきて,多幸感。BGMや声優さんのお芝居など,音の面ももちろん好き。
  49. ラーメン大好き小泉さん 8 OP・EDとキャラクターがものすごい爆音で麺を啜る音だけで完走余裕だった。恵まれたキャラクターの造形とラーメン描写の間にどうでもいいストーリーが挟まれたのにはかなり辟易させられたが,ラーメン紹介番組として適当に見る分には非常に楽しみやすい作品だった。
  50. りゅうおうのおしごと 7 原作既読勢のストーリーへの評価が高く,既に三月のライオンで将棋アニメへの信頼を高めていたので,将棋シーンが面白くなくてがっかりした。その癖ラノベ的おバカシーンではしっかり笑顔になっていたので,結局ラノベラノベなのだと再確認。実写番組は安定して好きだった。30分の本編より5分の声優実写が勝ってるの冷静に悲しい。
  51. ReLIFE完結編 8 プライムビデオで視聴。テレビシリーズでは日代さんと海崎の話がどうでもいいと感じたものだが,そこだけに焦点を当てたこのOVAはかなりドキドキするものだった。何のひねりも無い民放ドラマみたいな安っぽさなのに,だからこそ,アニメとして新鮮なのかもしれない。相変わらずオシャレBGMと懐メロEDで笑う。