タト部記憶

チラシの裏

2020年

好声の誕生日(12/20)当日に気づいたので珍しくその日のうちに執筆を開始している。公開は間に合わなかったが…

今年はジャンフェス現地イベが無く(!!),配信イベにも出演が無かった(ちゃんとチェックはしていない)ので,ファンになってから数年来の慣例が無かった何もかも異例の年だった。心境も色々と変化したので,少し振り返っておきたいと思う。

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まず,この1年の自分に何があったかという話。

昨年までは存在すら知らなかったcovid-19が,いつの間にか自分の日常すらも,趣味すらも変えてきた一年だった。平日のほぼすべての時間を占めていた研究は,4月以降拘束時間が半分以上短くなった。そのおかげでアニメを見る時間や声優コンテンツを摂取する時間が増えたかと言われると,あまりそういうことはなかった。アニメ自体が減ったというのはもちろんあるのだけど,浮いた時間で今までと同じことをする気にはなんだかなれなくて,置物になっていたPS4で積極的にゲームをしてみたり,今まで敬遠していたVtuberの動画を見るようになったり,時間の浪費方法を別に見つけたような日々だった。

声優のことを考える時間が,脳の領域が,研究を始めてから小さくなった。というのは2年前から感じていたことだったけれど,研究が占める割合が少し小さくなったところで3年前時点のそれに戻るわけではない,というのは驚きだった。新鮮な気持ちをどうやって変化の日々で保ち続けるのか,というのは今年ずっと考え続けていたテーマだ。

いろいろな事情と思うところがあって来年から働くことにした,というのもこの一年の大きな変化だ。学生だからこその贅沢な時間の使い方として僕はこの11年ほど声優を摂取してきた。働き始めてしまえば,余暇の貴重さはマイナスから大きなプラスに転じる。「暇」の意味合いが変わって,声優を摂取することは「暇つぶし」ではなくなるだろう。今後声優の,好声の占める割合がどのようになってしまうのか,という不安を強く意識させられた一年でもあった。

 

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出演作自体も2,3年前よりは本数を減らした気がする。一方で、1話だけ出るアニメでも、子供向けアニメでも、どんなキャラでもそつなくこなす安心感が年を経るごとに増している印象。

イベントもほとんど行ってないので,あえて感想を述べることはしない。単純接触効果というのは負の方向にもあるもので,散々周囲のオタクへの冗談として吐いてきた「好声の仕事が減って摂取できなくなってもファンを続けられるのか」という踏み絵のような問題に自分が向き合わされる予感を得た一年でもあった。まだ全然遠い話と思いたいけど。

改名は素直にびっくりした。金髪に染めたときもぎょっと思ったが。年齢的には30歳になったようで,女性声優といえばとかく30歳が結婚発表の節目とされるけれども,ありませんでしたね。

 

 ついに完結。アニメの出来は別として,キャラクターとともに成長していく声優(声優とともに成長していくキャラクター?)を観測し続ける体験は本当に得難いものだった。後にも先にも,この人を代表するキャラクターは田所恵だと思う。お疲れ様でした。

3年見てきて初のお当番回がアニオリラッシュの中から急に現れて面食らった。キャラクターの,というより担当声優の演技を次々とモノマネしていくくだりは,単純にアニメで見られて面白い振れ幅だなあと思ったし,途中加入組とはいえ2年くらい?キャスト陣と一緒に走ってきた関係値の成すところで,感動すらあった。

  • おちゃめなシモン ルー役,テオドール役

1期から続投。感想は去年書いたものとあまり変わらない。海外ショートアニメとはいえ,作り続けられる限り継続的に声をTVから聞けるという安心感はすごく大きい。

少年役。むちゃくちゃ久しぶりな気がする。あくまで犬猫がメインのアニメの添え物人間ポジションということで,目立ちすぎず主張せず,かと言って空気になりすぎずに犬猫にとっての拠り所たる飼い主でないといけない,結構距離感がむずい役どころだと思った。するっとこういうのが出来ちゃうんだなあ。

  • 社長、バトルの時間です! マリカ役

めちゃめちゃ可愛いキャラでしたね。山田エルフを思い出す今年最高のキャラまである。お当番回は(このアニメはその他のキャラのお当番回も最高だったけど)絶対見てほしい。ゲームの方はサービス終了してもう拝むことは敵わないけど、フィルムとしてこんなに魅力的なキャラが残り続けるのは本当にありがたい。

良いアニメだった。ED1では歌唱も担当。あまり感想無いです

  • 巨神と氷華の城 茜役

観光促進地域振興アニメとでも言うのだろうか,こういうパブリックセクターなアニメに出演するのって新鮮な気がした。

  • ぐらぶるっ! ジオラ役

いや~~N年前にそういえばCD買ったなと懐かしくなった。グラブルアニメ本編には出てないけれど,むしろこっちに出てくれた方が嬉しかったまである。くらいにはこっちのアニメのほうが面白いのよね。

  • 遊☆戯☆王SEVENS 六葉アサナ役

これマジでびっくりした。VRAINSで掴んだ縁を重要っぽい役どころで活かしてくる。僕は不誠実なのでVRAINSは見られなかったのだけれど,今回は僕にとってのリベンジにもなった。アニメ自体が面白いから素直に嬉しい。男装の(中性的な?)少女キャラ。声はかなりボーイッシュな方に寄せていて,WIXOSSの緑子をぼんやり思い出す懐かしさ。今後の話数が楽しみだ。

  • 魔女の旅々 ミナ役

ねっとりシスコンキャラ(マジかよ)。媚薬蔓延最高回でこんな最高キャラ来る!?ってなる。話数積んだ終盤のスポット出演ということもあり、予想外の出演に備えて全て見るという行為が間違っていないことが、結果をもって何度か証明された一年だった。

アニメ自体がまあ〜〜つまらなかったから正直感想は無いのだけど、ソードオラトリアを経てダンまちファミリーに自然に入ったんだなという実感はあった。嬉しいかどうかは別として。